公務員試験の参考書と勉強法-独学式-

公務員試験に独学で合格するための参考書と勉強法をまとめたブログ

併願の数は最大でいくつ?

 

公務員試験では、併願しない受験生はまずいません。

では

a)最大どれだけの併願ができ、

  b)aの科目はどのようであるのでしょうか。

  c)aの試験はどのような日程で行われるのでしょうか?

 

今回の記事では、これらを解説していきます。

※大卒程度行政職のみを対象としています。

 

公務員試験の併願数は最大で何個までか?

 

併願できる数は決まっている

 

公務員試験は、年度毎に日程が変わってきますが、基本的には毎年度ほぼ同じようなパターンで試験が行われているため併願の数は決まっています。
結論からいうと、

 

  1. メイン日程での試験は最大8個
  2. メイン以外の日程での試験は5〜15個

併願することが出来ます。

 

メイン以外の日程での試験というのは、併願が一応できるものの、採用数は少なく倍率が100倍だったりとんでもなく難易度が高い試験です。私はあまり数に含めるべきではないと考えて「メイン以外での日程での試験」という分類に分けることにしました。

(完全に私の勝手な分類なのですが、暗黙の了解でこういう分類が慣習的になされている気がします。)

よって、併願はメイン日程での試験を中心に考えることになります。

ではまずはメインの日程での試験から、試験科目や日程について確認していきましょう。

 

メイン日程での試験の出題科目と特徴

 

メイン日程での試験は名前を列挙すると、

  1. 国家総合職試験
  2. 国家専門職試験(国税・財務・労基など)
  3. 国家一般職試験
  4. 都庁・特別区・市役所A日程
  5. 県庁・政令指定都市・中核市(地方上級試験) 
  6. 市役所B日程
  7. 市役所C日程
  8. 国立大学法人

の8つとなっていてこれら①〜⑧の日程の試験

をそれぞれ1つずつ最大8箇所併願する事ができます。

では、早速これら試験の特徴・出題科目を見ていきましょう。

※ここでは話を単純化するため a)専門 b)教養 c)論文 d)専門記述 の4つの有り無しのみで科目を記載します。

 

国家総合職試験の特徴・試験科目

・試験の特徴

実は択一で殆どの人が落ちる。よって択一をメインに勉強する事。特に配点の高い専門択一

 

・試験科目

一次 教養+専門

二次 論文+専門記述

 

国家専門職試験の特徴・出題科目

・試験の特徴

こちらも、専門択一をメインに勉強しましょう。

 

・試験科目

教養+専門+専門記述

 

国家一般職試験の特徴・出題科目

・試験の特徴

この試験が専門択一にもっとも力をいれて勉強するべき試験。

 

・試験科目

教養+専門+論文

 

都庁・特別区・市役所A

・試験の特徴(市役所AはBとほぼ同じため後述)

都庁は記述メイン、特別区は択一メインだと思っちゃいけません。これは逆なんです。詳しくは↓にまとめました。

www.dokugaku-koumuin.com

 

・試験科目

都庁 教養+専門記述+論文

特区 教養+専門択一+論文

 

県庁・政令指定都市

・試験の特徴

専門があるかないかはその県・政令市次第。

調べ方は↓にまとめました。

www.dokugaku-koumuin.com

  

・試験科目

上記より、県・市次第。詳しくは上記リンクへ。

 

市役所B日程

・試験の特徴(上記より市役所Aも含め)

 

市役所Aは倍率が低め。市役所Bは民間落ちの

人も受けに来るので少し倍率が高くなる。

試験科目は県庁・政令市と同じく、人事課の裁量に

委ねられているが、関東では教養だけのところが大多数を占める。

 

・試験科目

裁量に委ねられているため一概にはいえず。

詳しくは県庁・政令市のとこで貼ったリンクへ。

 

市役所C日程

・試験の特徴

市役所Bよりさらに倍率が高い。公務員試験や

民間の就職活動で全落ちした人がこぞって受けに来る。倍率という観点から分類するならこの試験は数に含めない方がいいかもしれない。

 

・試験科目

市役所B日程と同じ。

 

国立大学法人採用試験

・試験の特徴

こちらも日程が後ろである事から倍率が高く採用漏れも多い。

 

・試験科目

教養択一のみ。

 

メイン以外の日程での試験の出題科目と特徴

 

マイナーな試験は種類も豊富で、採用する役所も

異なるので一般化することはできませんが、大雑把に

①専門的な国家公務員試験

②独自日程市役所・独自日程県庁の試験

③独立行政法人の試験

の3つに分ける事ができます。

 

これらの試験は全て倍率が100倍近い事に変わりは

ありませんが、科目という観点から分類すると

専門科目のある①、ない②と分ける事ができます。

 

ですが、①は非常に難関な試験が課され、②③は面接の比重が民間企業クラスに大きいものと

なるので、あまり個数には含めない方が良いと

思います。

 

では、最後に去年のメイン日程での試験の流れを確認しましょう。


H.28年度公務員試験の日程(メイン日程を最大併願した場合)

 

⚪︎5月22日:国家総合職試験

 

国総の日程は、最も早い。

 

⚪︎5月29日:国家専門職試験

 

国税と財務がメジャー。

 

⚪︎6月5日:都庁・特別区・裁判所・市役所A 

 

関東圏の受験生にメジャー所が並ぶ。

 

⚪︎6月7日:国家総合職1次合格発表

 

運命の日
 

⚪︎6月12日:国家一般職試験

 

多くの受験生が受ける。

 

⚪︎6月19日:国家総合職2次筆記

 

記述。政策論文

 

⚪︎6月26日:地方上級

 

政令市や県庁など。この辺りから多くの受験生が面接対策を始める

 

⚪︎6月28日:国家専門職一次合格発表

 

今後の受験生の方向性を決める。

 

⚪︎6月30〜7月5日:国家総合職二次面接

 

人事院面接

 

⚪︎7月6日:都庁・国家一般職一次試験合格発表


国家公務員試験の筆記発表は大体終わり。

 

⚪︎7月20日:特別区1次合格発表


論文を採点するため発表が遅い。

 

⚪︎7月中旬〜下旬:地方上級一次合格発表

⚪︎7月24日:市役所b日程一次試験


今後の方向性を決める。

 

⚪︎7月29日:国家総合職二次合格発表


ここが一つの区切り。
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⚪︎7月下旬〜8月中頃:国総以外の二次面接・国総の官庁訪問

 

被らなければいいのだが、大半の人は国家一般・地方上級・国家専門・都庁特別区あたりの面接日程が被る。
大切なのはここから国家一般職の官庁訪問開始の8月22日までに、国家系の持ち駒がメインでのこっているなら色々な官庁の説明会や官庁訪問に顔を出す事。逆に、持ち駒が少なければ市役所のC日程や国立大学法人の勉強を開始しなくてはならない↓

 

⚪︎8月21日:国立大学法人等職員採用試験

 

⚪︎9月18日:市役所C日程

 

以上です。

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