公務員試験の参考書と勉強法-独学式-

公務員試験に独学で合格するための参考書と勉強法をまとめたブログ

スー過去・クイマス・過去問500

 

 

今回の記事では、公務員試験の問題集・過去問のテキストとしてメジャーな

  1. スー過去
  2. クイマス
  3. 過去問500

以上3つの参考書の特徴についてまとめます。独学で問題集・過去問について悩んでいる方の参考になれば

 

クイマスとスー過去が優れている理由

 

公務員試験は、各会の専門家が集まる委員会によって作られています。その問題作成委員会が毎年ほぼ同一のメンバーから構成されているという理由や、正答率の調整という理由から、試験の問題には特定の傾向があります

同じく出題の傾向が偏っている大学入試センター試験を経験した事がある人ならわかるでしょうが、一定の傾向がある試験を対策するのに最も有効な手段は過去問を解く事です。
よって、特徴ある公務員試験も過去問をひたすら解く事が重要な訳ですが、もちろん知識が全くない状態で問を解いても意味がありません。ではどうすればよいのかというと、問題を解ける程度の基礎知識をインプットしてから過去問を解けば良いのです。
このプロセスを体現した参考書として、ここで『スー過去』と『クイマス』が登場するわけです。

『スー過去』『クイマス』は分野ごとに別れていて、それぞれの分野が①レジュメ②過去問③解説の3本立てで構成されています。レジュメの部分では対象科目の1分野についての基礎知識がまとめられていて、過去問の部分では、過去問から抽出されたその分野の問題がまとめられています。つまり、上記で述べた基礎知識の勉強→過去問というプロセスを1冊で実現しているわけです。
私も、こうした優良テキストであるスー過去やクイマスをメインに勉強をしましたが、経験上このテキストに記載されている事を全て理解してしまえば及第点は余裕で取れます

以上が、『クイマス』と『スー過去』をわざわざ記事として取り上げる所以です。

 

公務員試験スーパー過去問ゼミシリーズ(スー過去)まとめ

評価(独断と偏見に基づく5段階評価)

 

網羅度       :★★★★★

丁寧度       :★★★☆☆

おすすめ度:★★★★★

 

特徴

とにかく網羅性が高くレジュメの質が良い
また、試験別の出題頻度や重要度が総覧できるので重要度の低いところは飛ばし、重要度の高いところは力を入れてやる、というようにメリハリをつけて勉強をする事ができる。
特に専門科目の内容は、要点を的確に抑えたレジュメから問題の選定までこの本を超える公務員試験の参考書はないと言えるほどピカイチなため、法律科目や経済学科目勉強をする人には最もおすすめしたい本。

ただし、少しレジュメページの説明が簡素であるため深い理解が必要な経済学や法律のスー過去を解く前には何かしらの導入本を設けたい。

 

公務員試験:過去問新クイックマスター(クイマス)まとめ

評価

網羅度       :★★★★☆
丁寧度       :★★★★☆
おすすめ度:★★★★☆

 

特徴 

レジュメと解説ページがスー過去に比べ丁寧。

自然科学と人文科学に関しては、最もオススメできます

というのも、スー過去を含めた公務員試験の一般的な参考書が自然科学(物理・化学・生物・地学)や人文科学(日本史・世界史・地理・思想)を1冊にまとめる傾向があるのに対して↓

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 自然科学

クイマスの場合は、それぞれを2冊にわけて↓

公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学I (数学・物理・化学) <第5版>

公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学II (生物・地学) <第5版>

その分解説やレジュメを豊富にしているからです。

また、スー過去のように分野毎・試験毎の出題頻度や重要度も総覧できる。さらに、クイマスだけの特徴として単元ごとの終わりに一問一答形式の軽い章末チェックが設けられています

これは、軽く復習をしたい時や試験直前の確認などに使えるためすごく便利。

ただし専門科目版は、解説が丁寧すぎたりレジュメに多くのページを割いている事から問題集としては網羅性の面で少し物足りない面があるというのが個人的な見解。

 

よって私は近年の難化傾向も踏まえて、

  • 専門科目→スー過去
  • 教養(知識)科目→クイマス

を推奨します。(法律や経済など主要専門科目以外のいわゆる暗記系専門科目は、章末チェックがある事からクイマスでもいいかもしれません。)

数的推理・文章理解に関してはスー過去でもクイマスでもあまり大差ないのでどちらでもいいと思います。

 

過去問500まとめ

評価

 

網羅度       :★★★★★
丁寧度       :★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆

 

特徴

とにかく収録問題数が多い
ただ直近の1年分を除き、問題と解答解説が分かれておらず、同ページにあるため時間を計って解いたりするには不便。

しかし網羅性が高く、傾向と対策を把握するという過去問の役割は達成できる<特別区の専門試験を除けば公務員試験の専門科目で時間が足りなくなる事はほぼないと思うので(特別区=90分55題選択式、その他=2〜3時間)専門科目に関しては、時間を計って解くより問題量をこなす方が重要だと個人的には思ってます。>

同ページに解答があるのが気になるなら、以下のTACの方を解きましょう。

 

TAC:本試験過去問題集まとめ(番外編)

 

評価

網羅度       :★★★☆☆
丁寧度       :★★★★★
おすすめ度:★★★★☆

 

特徴

問題ページを切り離す事ができる。

よって、時間を計って解く事ができる

特に、全ての教養科目試験や特別区の専門試験は試験時間が短いので過去問500よりこちらの方がいいかもしれない。

ただ2〜3年分しか収録されていないなど少し網羅性の面で欠けているところがあるため、過去問500に比べて試験の傾向と対策はつかみにくい。 ただ2〜3年分しか収録されていないなど少し網羅性の面で欠けているところがあるため、過去問500に比べて試験の傾向と対策はつかみにくい。

 

『クイマス』『スー過去』『過去問500』まとめ

  • 教養(知識)クイマス
  • 専門(法律・経済)スー過去
  • 教養(数的・文章)・専門(暗記科目)どちらでも
  • 過去問 過去問500
  • 時間計って解きたい→TAC過去問
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