公務員試験の参考書と勉強法-独学式-

公務員試験に独学で合格するための参考書と勉強法をまとめたブログ

【教養論文が鍵!】特別区 対策

「特別区 教養論文 対策」や「特別区 ブログ 勉強法」といったワードで辿り着く方が多かったので、本ブログでは初となる、個別試験向けの記事を書くことにしました。
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特別区の問題が去年・今年と難化傾向にあるので、勉強法を悩んでいる方が多いのでしょう。
本ブログではこの難化傾向を踏まえた、勉強法を検討する事にします。
 

特別区職員採用試験の配点と科目

 

特別区職員採用試験の出題科目

 
一次試験では、教養・専門・論文の3つが課され、
 
それぞれ
 
  1. 教養:知能28・知識12の計40問
  2. 専門:11科目55題から40題を任意に選択
  3. 論文:2テーマから1テーマ選択  (1000字以上1500以下) 
 配点時間出題数選択数必須科目選択科目
教養択一 50(およそ) 120分 48 40 28問数的処理17(数的推理5判断推理4空間把握4資料解釈4) 文章理解11(英語6現代文5) 以下から12問選択時事4 社会科学4 人文科学4(日本史1世界史1地理1思想1)自然科学8(物理2化学2地学2生物2)
専門択一 50(およそ) 90分 55 40 なし 以下から40問選択憲法5民法①5民法②5行政法5ミクロ5マクロ5財政学5政治学5社会学5行政学5経営学5
教養論文 150(およそ) 80分 2 1 なし 1題選択
 
となっています。
 

特別区職員採用試験の配点

 

配点については公開されていませんが、今年度択一39/80で合格している人もいれば、択一63/80の計165点落ちている人(今年のボーダーは166)もいるので、
択一100・論文150でしょう。
合格ラインが6割少々という事にもなり、整合性がとれます。実際に予備校でもそのように分析されているようです
 
また、
67○1(28/39)
66○3(29/37)(30/36)(30/36)
65○2(27/38) (26/39)
64○1(26/38)
63○2(28/35)(25/38)
62○2(29/33)(26/36)
61○3(26/35)(32/29) (不明) ×1(28/33)
60○4(25/35)(27/33)(23/37)(29/31)
59○8(28/31)(24/35)(25/34)(20/39)(23/36)(29/30)(24/35)(27/32)
58○10(25/33)(20/38)(24/34)(24/34)(24/34)(25/33)(21/37)(29/29)(19/39) (不明)
57○4(22/35)(28/29)(24/33)(25/32) ×1(24/33)
56○4(21/35)(27/29)(23/33)(22/34) ×3(21/35)(28/28)(30/26)
55○6(25/30)(23/32)(23/32)(30/25)(22/33)(23/32) ×1(不明) 
54○6(24/30)(22/32)(24/30)(21/33)(22/32) (不明) ×1(19/35)
53○6(24/29)(25/28)(22/31)(27/26)(23/30) (不明) ×1(22/31)
52 ○7(24/28)(20/32)(23/29)(24/28)(23/29)(24/28)(23/29) ×2(19/33) (不明)
(中略
43○0×1(17/26)
42○1(30/12) ×1(20/22)
40 ○1(21/19
 
2chへの択一点数+合否報告コピペですが、択一の点数が61や56で落ちている人がいるのに対し、42や43で合格している人もいます。
足切りが無いことや、不合格の人がわざわざ掲示板に報告しに来にくい事を考えると、論文の配点はものすごく高いという事になります。
 
以上により、配点が高い科目に力を注ぐという一般論から論文に最も力を入れて勉強をするべきです。
この点をふまえそれぞれの科目の勉強法を
 
  1. 論文
  2. 教養(知能) 
  3. 教養(知識) 
  4. 専門
 
の順に検討します。
 
 

特別区 論文の勉強法と参考書

 

論文の勉強はしっかり!

 

上記で述べたように特別区の論文試験は、択一を上回るほど配点が大きいので論文に最も力を入れて勉強しましょう
たしかに、教養や択一もかなりの科目数があるため、論文に勉強時間を割くのは無駄に感じるかもしれません。
ですが、教養と専門を足した点を上回る配点、低く見積もっても教養と専門を足した点と同程度の配点があるのは確かなので、面倒だと思わずにしっかりと対策をするべきです。
こうして、論文を勉強すべき事を述べると、よく予備校に通って添削してもらうべきなのでは?と言う人がいます。
ですが、論文は人に添削してもらい、
「あー、この論点は触れるべきではなかったかー」
「(添削済の答案を見て) へーこう書くのかー」
と添削結果に一喜一憂するものではありません。
というのも、根本的な論文の構成の仕方を学ばずに文章をテキトーに構成し、それを添削してもらった所でなんの意味もないからです。
大切な事はきっちりとした構成法を学び、自ら設定したテーマや特別区の過去問のテーマを、上記構成法の元組み立てる事です。
添削は本来その後の話ですが、知識と構成を勉強すれば合格点を取れる公務員試験には必要のない事です。
論文の構成方法など、勉強法については
 

論文の勉強法と参考書

の記事で述べたので、こちらを参照に手を抜かずに、面倒臭がらずに勉強して下さい。

特別区 教養(知能)の勉強法と参考書

 
この記事では、教養科目の勉強法を知能分野と知識分野の2つにわけて検討することにします。
というのも、特別区Ⅰ類|公務員試験総合ガイドを見て貰えばわかりますが、特別区はここ2年間で知能のウェイトを20問から28問に増やしているからです。
 
すなわち、文章理解10問程度を除き
数的が18問程度出題されるという事です。
また、数的でも他の試験区分ではあまり出題されない資料解釈が4問程度出題される事も注意。
難易度は平易なものですが、配点も大きいので手を抜いてはいけません。
 
参考書としては、導入本かスー過去を完璧にしてしまえば大丈夫。
 

数的処理の勉強法と参考書

でも述べたように、
 
  1. 数学が得意なら、いきなりスー過去
  2. 得意でないなら、玉手箱→スー過去
  3. 中学数学が理解できていないなら、中学→玉手箱→スー過去
 
判断推理や資料解釈は他の試験を受ける人よりは丁寧に
文章理解に関しては、平易な内容なので過去問のみでokです。
 

文章理解の参考書と勉強法

で述べたとおり( シス単→core1900 ) →スー過去の順で
特別区をメインで受けるなら、知能の配点が大きく、資料解釈も4問出題されるため、スー過去の文章理解・資料解釈はあると便利だと思います。

特別区 教養(知識)の勉強法と参考書

 
続いては知識分野。
また配点から見ていくと、時事④社会科学④人文科学④自然科学⑧の計20問から12問を選択する形式。
 
ちなみに
  1. 人文科学は地理・世界史・日本史・思想が1問ずつ
  2. 自然科学は、地学・生物・物理・化学が2問ずつ
勉強法や参考書は
 

時事・社会科学・自然科学・人文科学の勉強法と参考書

www.dokugaku-koumuin.com

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で述べたもので構わないのですが、一つだけポイントがあります。
それは、特別区の時事問題は結構特殊で難しい内容が多いため、できれば出題数も多い自然科学分野の科目を多めにやっておくべきということです。
自然科学3問、社会科学3問、人文4問、時事2問
あたりの選択が理想
 

特別区 専門科目勉強法と参考書

 
いつも通り配点から確認!
特別区の専門は11科目55問から科目数に関係なく自由に40問を選ぶ形式。
という事は11科目やっておけば、20問分からない問題があってもそれらを避け35/40も取れてしまうわけです。
 

科目は多めに

 
この記事でも述べたとおり、近年難化が進み地雷問題も多いため、11科目全てをやる事が合格への最短ルートです。
また、専門試験の時間が90分と短いのに注意。
これら11科目の勉強法は
 

行政系科目・法律科目・経済学科目の勉強法と参考書

 
の通りにやれば、合格点はとれます。
 
 
勉強法、いかがだったでしょうか?
論文>数的>その他の順に力をいれ勉強したら、
過去問を回しまくるだけです。
試験時間が短いのも特徴なので、時間を計って過去問を解き、短い時間に慣れておきましょう。

過去問500の特徴・過去問の解き方

 

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