【なり方】公務員になるには?何から勉強すればいい?
独学で公務員試験を受けよう
と思い立った時にまず困る事は
- 試験を受けるつもりだけど、何から勉強すればいいんだ?
- 公務員になるには何をすればいいんだ?
というような事だと思います。
実際に、
何から手をつけて良いのか分からない
という理由で予備校に通い始める人が多いと私は思います。
しかし逆に考えてみれば、
何から手をつけてどう進めるか
を分かっているのであれば予備校に通う必要がないとも言えるのではないでしょうか?
よって、本記事では
公務員試験は何から勉強するかを徹底的に検討します。
手順①:まずはどこを受けるか決めよう!
公務員試験に合格するための登竜門であろう
何から勉強するのか
といった問題ですが、答えからいうと
受けると決めた公務員試験の実施要項に記載されている勉強すべき科目をよく調べる事です。
「なーんだそれ、勉強でもなんでもないやんけ!」って思った方もいると思います。ですが、これこそ真っ先にする事なのです。
なぜなら、公務員試験の出題科目は大学受験とは違い必ずしも同一であるわけではなく、役所によってまちまちであるのです。
よって、初めに受ける試験を決めてから、実施要項に記載されている試験科目の勉強を始める方が効率的なのです。
もちろん、“実施要項なんて初めて聞いた”ということでこのブログに辿り着いた方も多いと思うので、次に調べ方を解説します。
手順②:実施要項を調べる
実施要項を調べるために
①まずは「⚪︎⚪︎市 採用」のように調べてください。
例として今回は、調布市 採用と調べてみます。
一番上に、このように公式サイトがでてきました。
②こちらをクリックして進んでいくと
「⚪︎⚪︎市職員採用試験実施要項」といったページが出てくるとおもいます。(出てこない方は、今年度の試験が終わったからであって来年検索すれば出てくると思います。)
③そのページをクリックしてさらに進んでいくと
↑のように
④試験で何を行うかといった事がでてきます。
基本的には、どの試験でも
教養試験・論文試験・面接試験の3つの試験があって、場合によっては、専門試験・テストセンター・事務能力検査などの試験が設けられていると思います。
以下でこれら各試験の対策法を解説しますが、
その前にまずは公務員試験の種類を確認しましょう。
公務員試験は大きく分けて2種類!
公務員試験は受ける試験によって科目が違うと述べましたが、
正確に言うと公務員試験は主に、
①市役所や政令市のように
教養試験・論文試験・面接試験・適性試験・
事務適性試験などから構成されていて専門
科目が課されない試験 と
②国家や県庁のように
①に加えて専門科目が課される試験
の2種類があって、私が出題科目が違うと述べたのは、この②の試験で実施される専門科目の事であります。
ということは、裏を返せば①の専門科目のない試験は科目が同じであるゆえ、同一視して考える事ができるという事ですね。
よってまずは、①の専門科目のない試験のみを受ける人に焦点を当て、『何を勉強すればよいか』を解説します。
専門科目の有無は↓を参照してください。
参照:最大併願数・科目・日程など
手順③:何を勉強すればよいか(専門科目のない試験)
専門科目のない試験は、上記の調布市の実施要項の例に見られるように、基本的には
- 一般教養科目試験
- 面接試験
- 論文試験
が設けられていて、場合によっては
- 適性検査・事務能力検査・性格検査
- テストセンター・SPI・WEBテスト
といった試験が課されます。
自身の志望先の実施要項を確認し、必要科目の対策をとりましょう。勉強法や必要参考書などについては、私が他の記事にてまとめたもののリンクを貼っておくので、以下を参照して勉強してください。
専門科目試験のない試験は、これらの記事にまとめてある中から、必要科目を全て勉強すればよいことになります。
参照:論文の勉強法
参照:面接試験の勉強法
参照:一般教養試験の勉強法
参照:性格検査・事務能力検査・適性検査の勉強法
参照:WEBテスト・SPI・テストセンターの勉強法
専門科目のない試験については上記までの内容で全ての対策を取ることができるので、この記事は以下で専門科目のある試験を受ける方を対象に、「何を勉強すればよいか」を検討します。
専門科目のある試験について
先ほども述べたように、専門科目のある試験の出題科目には一貫性がなく、「○と×を勉強すればよい」と一概にまとめてしまうのは中々難しいものがあります。
よって次は、
- 専門試験の出題科目はどの程度異なっているのか。
- 「○と×を勉強すればよい」と言えるとしたら、どのように言うことができるか。
これらを見ていくことにします。
専門試験の出題科目はどのように異なっているか
専門科目のある試験としてまずは、私の合格した2つの試験を例としてみてみましょう。
国家一般職試験の出題科目
教養試験40問 専門試験40問
専門試験は以下16科目から8科目を選択
1政治学 2行政学 3憲法 4行政法 5民法① 6民法② 7ミクロ 8マクロ 9財政学 10国際関係 11経営学 12社会学 13.心理学 14教育学 15英語基礎 16英語一般
財務専門官試験の出題科目
教養試験40問 専門試験40問
専門試験は
- 必須=憲法 行政法 ミクロ マクロ 財政学
- 選択=1政治学+社会学 2経営学 3会計学 4英語 5情報工学 6情報数学 7民法+商法 8統計学 から2つ
これをみてわかるように、受ける試験により専門試験の科目は大きく変わります。 だからこそ、上記で述べたように先に受ける試験を決めるべきであるのです。
しかし、場合によってはまだ受ける試験を決められなかったり、とりあえず受けられるものは全部受けとこうという考えの人もいるでしょう。なので以下では、「受ける試験が決まってない人は、専門何科目対策として何を勉強すればよいか」を解説することにします。
専門科目対策には何科目を勉強すればよいか
上記で述べた専門試験の出題科目を見ると、憲法・行政法・経済学といった被っているものもありますね。
これらは、↓の記事で述べるように多くの試験で出題される重要度の高い科目です。
参照:公務員試験各科目の優先順位
科目が異なっているとはいえ、このように多くの試験で出題されるような科目もあるため、複数の試験を受ける場合は、こうした優先度の高い科目を一通り勉強して、多くの試験に対応できるようにする必要があります。
よって、合計的にどの科目が多くの試験で出題されるのかといった事を考えて、それらの科目を全て勉強するというのが正攻法であります。ただ、そんなのよくわかんないやという事でこの記事にたどり着いた人もいると思うので、ここでは大まかに『これらさえ勉強しとけば大体の専門科目試験に対応できるよ』という方針を示しておくことにします。
勉強するべき専門科目の数
結論からいえば、
11科目(憲法・民法1・民法2・行政法・ミクロ・マクロ・経営学・財政学・社会学・政治学・行政学) を全て勉強しましょう。
これだけ多くの科目を勉強する事は確かに大変ですが、数多くの試験を受ける事ができるため精神的には落ち着きます。
具体的にはこれら11科目を勉強する事で、公務員試験で採用数の多い3つの試験↓
- 特別区・都庁
- 国家一般
- 地方上級
を全て科目に悩まず併願する事ができ、財務専門官試験まで科目の不足なく受ける事ができます。たしかに、時間がどうしようもなく残り3ヶ月しかないというなら絞らざるを得ないでしょう。しかし半年程度の期間があるならば、教養と論文に加えて上記11科目の勉強をする事を推奨します。
また近年、公務員試験全体の難化傾向が進んでいるので、リスク回避のため、ひいては高得点獲得のため、多くの科目を勉強するメリットは高まっています。
例えば国家一般職の試験は、上記で紹介した通り16科目から8科目を選択する方式ですが、年度によって科目毎に難易度の差があります。今年度の試験でも、予備校の調査で(http://www.lec-jp.com/koumuin/juken/pdf/sokuhou/KL15503.pdf) 正答率が40%以下の問題が5問中3問出題された政治学と5問中4題が60%以上の正答率であった行政学では大きな差があります。
- 多くの数の併願
- 科目のリスク回避
このために、初めは上記11科目の勉強をする前提で勉強をはじめましょう。
詳しくは、こちらにもまとめました。
専門科目の勉強数・受ける試験に迷ったらとりあえずこの11科目!
記事は以上となりますがらこれら11科目の勉強法は、以下の法律科目や経済学科目の個別記事で紹介しているので参考にしてみてください。
早速独学で公務員試験の勉強をする
公務員試験の指南書
仕事入門ブック
公務員試験オールガイド
給料などの福利厚生から仕事の内容や試験の情報まで名の通りオールガイドである。網羅型。
学習スタートブック
公務員になるには?などこのブログのタイトルを本にしたような内容。まさに試験の指南書。
仕事の内容から採用に至るまでの流れ、最近の動向などがまとめられている。
公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法
こちらも指南書の1つ。この参考書は落ちる、この参考書は受かるといった書き方で勉強法をまとめている。完全に鵜呑みにするのは良くないが、昔から「イエロー本」と慕われている本でもあることから、一つの指標にはなるでしょう。