国家一般職 対策(おすすめ専門科目も紹介)
以上3点より、受ける人が最も多い試験である国家一般職試験(コッパン) 。
今回の記事では、この国家一般職試験に合格するための勉強法と参考書、および科目選択についての検討をします。
ちなみに結論からいうと、
専門択一の配点が非常に高く、過去問対策が大きな意味を持つ国家一般職試験では、過去問500をひたすら解くことが合格の秘訣です。
国家一般職[大卒] 専門試験 過去問500 2018年度 (公務員試験 合格の500シリーズ4)
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資格試験研究会 実務教育出版 2017-01-18
はじめに、試験対策の基本となる配点と専門試験の科目を確認しましょう。
国家一般職試験の配点と科目
配点 | 時間 | 出題数 | 選択数 | 科目 | |
---|---|---|---|---|---|
教養択一 | 9分の2 | 140分 | 40 | 40 | 数的処理16(数的推理5判断推理4空間把握4資料解釈3) 文章理解11(英語6現代文5) 社会科学4 時事3 人文科学4(日本史1世界史1地理1思想1) 自然科学4(物理1化学1地学1生物1) |
専門択一 | 9分の4 | 180分 | 16科目80題 | 40(8科目) | 憲法5 民法①5 民法②5 行政法5 ミクロ5 マクロ5 財政学5 政治学5 社会学5 行政学5 経営学5 国際関係5 教育学5 心理学5 英語基礎5 英語一般5 |
教養論文 | 9分の1 | 60分 | 1 | 1 | |
人事院面接 | 9分の2 | 15分程度 |
一応以下で文字にも起こします。
配点
- 教養択一 2/9(40題) 12点未満は足切り
- 専門択一 4/9(40題) 12点未満は足切り
- 論文1/9 6点満点で、2点以下は足切り
- 面接2/9 AからEの5段階評価で、Eは足切り
科目
専門択一試験は、以下16科目から8科目40題を
任意に選択
- 1英語基礎 2英語一般 3民法① 4民法②
- 5憲法 6行政法 7政治学 8行政学
- 9経営学 10社会学 11 国際関係 12ミクロ
- 13マクロ 14財政学 15教育学 16心理学
上記配点と科目については、注意すべきポイントが2つあります。それは、
- 教養・専門・論文・面接全てに足切りがある
- 専門択一試験のウェイトが半分を占めるほど大きい
だからなんだと思うかもしれませんが、簡単にいってしまえば
“論文と面接の足切りを回避して専門で点を稼げば合格できる”ということ。
今年度も難化してボーダーが下がったので、面接と論文が並の場合、専門で8割取れていれば教養は足切り回避の12点で受かった計算になります。
また、面接で足切りを食らう人が2%・論文で
足切りを食らう人が5%程度である事を考えれば、(http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/heikin/shikeng1_heikin.pdf の標準偏差から算出できます。)これらは最低限の対策のみでよいでしょう。
以上から国家一般職の試験に合格するには、専門択一試験の対策が最も重要である事が分かります。
よって、以下では専門択一の科目選択と勉強法をメインに、話を進めていくことにします。
教養択一・論文に関しては他試験と比べて特異な点もなく、通常通りの勉強をすれば良いと思うので、私が過去に書いた記事のリンクのみ貼っておきます。参考にしてください。
専門択一にかける時間を増やしたいならば、教養択一関しては、以下の勉強法でもよいでしょう。
参照:3カ月で合格する勉強法とスケジュール
国家一般職試験:専門択一の科目選択と勉強法
法律・経済・英語から多くを選択しましょう
まずは、こちらの予備校のデータをみてもらいましょう
各科目毎の正答率が記載されています。
今年度はそこまで露骨ではなかったですが、一般的に国家一般職の専門科目は、政治学・行政学・経営学・社会学・国際関係など暗記メインの科目の難易度が高く、正答率が低い傾向にあります。実際に今年度の試験でも、政治学と国際関係で重箱の隅をつつくような地雷問題(正答率C=40%未満) が3問ずつ出題されており、落とした人が多かったようです。
逆に、ミクロ マクロ 財政学 憲法 行政法 民法1 民法2 英語基礎 英語一般の計9科目(計算問題や事例問題が多く考えて解く事が多い科目)は、一般的に正答率が高い傾向にあります。
今年度も、これら9科目は合わせて地雷問題が計7個しかなく、2科目で6問あった暗記科目とはかなり大きな違いが見られます。
したがって、上記9科目(①憲法②行政法③民法1④民法2⑤ミクロ⑥マクロ⑦財政学⑧英語基礎⑨英語一般)からなるべく多くを選択できるように専門科目の勉強をしていきましょう。
もちろん、これらの科目でも今年度の行政法のように年度によっては難易度が高くなる科目もあるので、多くの科目をやって選択肢を増やしておくに越した事はありません。
ちなみに、英語基礎はセンターレベルで英語一般は早稲田の入試英文程度のレベルです。
専門科目の勉強法
専門科目の勉強法に関しては、私が以前まとめた記事があり、以下で紹介するのでそちらを参考にしていただければよいでしょう。よって特別な勉強法を語るわけではありませんが、1つだけ補足しておきましょう。
公務員試験は、↓の記事で述べたように過去問対策がとても大切であるので、7年分の過去問がまとめられている『過去問500』で科目毎に傾向を掴むことが重要です。各科目の勉強が終わったら、ひたすら過去問を解きましょう。
参照:過去問研究の役割
参照:過去問500の特徴
国家一般職[大卒] 専門試験 過去問500 2018年度 (公務員試験 合格の500シリーズ4)
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専門科目の勉強法をまとめた各記事
参照:ミクロ・マクロの勉強法
参照:憲法・民法・行政法の勉強法
参照:政治学・行政学・社会学・国際関係
参照:財政学・経営学
専門をしっかりやって確実に点を稼ぎたい方は↓もどうぞ。
参照:公務員試験と基本書
国家一般職[大卒] 専門試験 過去問500 2018年度 (公務員試験 合格の500シリーズ4)
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