過去問の役割と解き方・使い方
公務員試験において過去問が重要な事は何度も述べてきましたが、過去問について個別具体的に検討することはしてきませんでした。
そこで今回の記事では、過去問の役割・過去問の入手方法から過去問の使い方や解き方まで、公務員試験における過去問について包括的に検討していきます。
公務員試験における過去問の役割
以前も述べたように、公務員試験の問題を作っている委員会が大体同一メンバーによるローテーションであるため、問題には一定の傾向があります。
メンバーが同一メンバーによるローテーション形式であることは、こちらの文面が全てを表しています。
(http://thefuture.co.jp/saishin/2002_04.html より引用)
4/13 国家公務員採用試験の試験委員決まる 4月1日の官報で各種国家公務員試験の試験専門委員が発表された。
外務専門職では試験委員に変更なかった。国家 I 種では変更は少ないが、2次総合試験で新たに政策研究大学院大学の御厨貴教授が就任された。また法律職の2次専門試験の行政法では東京大学の小早川光郎教授が2年ぶりに復帰された。
- 試験委員に変更がなかったり、
- 試験委員の変更が少なかったり
- 2年ぶりに復帰されたり
と、やはりほとんど同じ人が担当している事がわかります。
同一グループで作成している事から、試験の問題には一定の傾向や特徴があります。同じく一定の傾向や特徴がある大学入試センター試験でも過去問を解くことが重要であるように、公務試験においても過去問を解くことは非常に重要であります。
過去問の役割は、傾向や特徴を掴む事にあるわけです。
※国家公務員の試験委員であれば官報で閲覧できるので一度確認してみると良いでしょう。↓
公務員試験の過去問入手方法
意外と知られていませんが、公務員試験の過去問は人事院や各自治体から入手する事ができます。
これは、公正な試験の実施というよりは情報公開の一種として行われているようで、国家公務員試験であれば↓で申請する事ができます。
収入印紙代がかかる事と、相当な長期間待たなくてはならない(申請の許諾を得るため)というデメリットがありますが、予備校や出版社から出されているものよりは安く入手できます。一度調べてみると良いでしょう。
なければ、過去問500とTACの過去問集がオススメ。両者の特徴は↓で述べましたが、再度簡単に紹介すると、
参照:過去問500とTACの過去問題集の特徴
- 過去問500は網羅性⚪︎だが、切り離し×で問題と解答が同一ページにある。
- TACのは網羅性△だが、切り離し⚪︎で時間を計って解ける。
個人的には、専門は余裕で時間があまって教養はギリギリに解き終わる事が多かったので
- 専門=過去問500
- 教養科目=TAC
の使用をオススメします。
公務員試験の過去問の使い方・解き方
上記で述べたように、過去問の役割は傾向や特徴を把握する事にあります。
よって特に専門科目の場合は、時間を計ったりするよりも問題に慣れたり要領を掴む事の方が重要です。よく出てくる範囲を確認したり、苦手な問題を把握したりしましょう。また、自分の実力を測るためにとりあえず解いてみるというのもよいでしょう。