公務員試験の参考書と勉強法-独学式-

公務員試験に独学で合格するための参考書と勉強法をまとめたブログ

一般教養のおすすめ参考書

 

 

一般教養試験の参考書と勉強法

 

一般教養試験は大きくわけて2つ!

公務員試験の一般教養試験は、大きく

  1. 一般知能
  2. 一般知識

の2つに分ける事ができ、さらに

  • 一般知能は、①文章理解②数的処理 
  • 一般知識は、③自然科学④人文科学⑤社会科学⑥時事    

計6つに分ける事ができます。

この記事は、上記全6つの勉強法と参考書をまとめてあるため少しページが重くなっています。

重い方は、以下4つの記事をそれぞれご覧ください。

この記事を分割し、少し修正した内容になっています。

 

文章理解(英語・現代文)・時事・社会科学まとめ

dokugaku-koumuin.hatenablog.com

 

自然科学(物理・化学・生物・地学)まとめ

dokugaku-koumuin.hatenablog.com

 

数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)まとめ

dokugaku-koumuin.hatenablog.com

 

人文科学(日本史・世界史・地理・思想)まとめ

dokugaku-koumuin.hatenablog.com

 

以下4つの記事をまとめ、コンパクトにしたもの。

 

はじめに:公務員試験と過去問

 

公務員試験は、各学会の専門家が集まる委員会によって作られています。その問題作成委員会が毎年ほぼ同一のメンバーから構成されているという理由や、試験の正答率の調整という理由から、試験の問題には特定の傾向があります

同じく出題の傾向が偏っている大学入試センター試験を経験した事がある人ならわかるでしょうが、一定の傾向がある試験を対策するのに最も有効な手段は過去問を解く事です。
よって、特徴ある公務員試験も過去問をひたすら解く事が重要な訳ですが、もちろん知識が全くない状態で問を解いても意味がありません。ではどうすればよいのかというと、問題を解ける程度の基礎知識を学んでから過去問を解けば良いのです。
具体的なプロセスとしては、独学の場合は同科目の基礎知識と過去問のみを集めて編集された過去問題集である『スー過去』か『クイマス』を使って勉強するのが基本となります

『スー過去』『クイマス』は分野ごとに別れていて、それぞれの分野が①レジュメ②過去問③解説の3本立てで構成されています。レジュメの部分では対象科目の1分野についての基礎知識がまとめられていて、過去問の部分では、過去問から抽出されたその分野の問題がまとめられています。つまり、上記で述べた基礎知識の勉強→過去問というプロセスを1冊で実現しているわけです。

私も、こうした優良テキストであるスー過去やクイマスをメインに勉強をしましたが、経験上このテキストに記載されている事を全て理解してしまえば及第点は余裕で取れます

ただし、レジュメページは各分野毎の要点をまとめた簡素な内容になっているので、深い理解が必要な科目や初学科目の勉強では、導入から勉強(他の説明が丁寧なテキストでさらなる基礎から勉強)するのが一般的です。
本記事でも、この段階を踏む方法を前提として勉強法を解説していきます。

 

数的処理の参考書と勉強法

 

数的処理の概要

 

数的処理は以下4科目から構成されています。

  1. 数的推理
  2. 判断推理
  3. 資料解釈
  4. 空間把握

それぞれの科目の特徴を列挙すると以下のようになります。

数的推理は、一番数学の要素が強く方程式や不等式など数学のツールを使った問題が基本となります。

判断推理は、論理と集合など難しい計算はないものの表に数値を記入して軽い計算を行なったりする問題が基本となります。

資料解釈は、折れ線グラフや円グラフなどのデータをもとに軽い計算を行う問題が基本となります。

空間把握は、立体図形や図形の軌跡など空間把握能力を測る問題が基本となります。

大雑把に言えば、これら4科目は教養が40点満点の試験で

数的推理5 判断推理4 資料解釈3 空間把握3

といった問題数で出題されます。つまり、数的処理だけで教養試験の3割程度を占めており、それだけとても重要度の高い科目ということであります。

数的処理を征す者は公務員試験を征するといっても過言ではありません。

特に数的推理と判断推理は、どの試験でも合わせて10問程度出題されるためそれなりに取れるようにしておきたいところ

では、具体例な勉強法と参考書などを見ていきましょう。

 

数的推理は数学の未習①or既習②で勉強法を変える

 

数的推理は上記で述べたように、数的処理の中で最も数学の要素が強い科目となります。よって、数学の得意 or 不得意によって勉強の手順を変えるべきであります。

他サイトや2chなどを見渡すと××をやればいいだとか○○をやればいいだとか言われていますが、方程式や不等式などのツールを使って解かなければならない問題があるため、少なくとも中学の数学程度は理解していなければ話になりませんし、理系の方のように大学で数学をツールとして使ってきた方からすると、数的推理の傾向や特徴に慣れるだけでそれなりに点を取れてしまうようになるので、自分の今までの数学の勉強度合いを振り返った上で勉強の方法を考えるべきです。
よって、当ブログでは数的処理の中でも数的推理だけは以下のように勉強法を分けて検討する事にします。

  1. 大学受験で全く数学の勉強をしなかった方
  2. それ以外の方

 

数的推理の勉強法(上記①の人) 

 

数的推理の勉強手順⓪:中学数学を完璧に

 

私立文系の人が数的推理の勉強を開始する前にまず確認すべき事は、中学レベルの数学が完璧か否かです。
円周角・垂直二等分線・三角形の内心外心って聞いて何のことだか分かりますか?
わかった方は、導入本かスー過去を買って解きましょう。
しかし、わからなかった方は、数的推理の導入本に入る前に、中学の数学を復習する必要があります。
なぜなら、導入本では、表紙に『数学がわからなくても大丈夫』なんて書いてあるものも多いですが、垂直二等分線・円周角・三角系の内心外心など中学レベルの数学となると、流石に説明が省かれているからです。
よって、そういった方は一見遠回りに思えるかもしれないですが、きちんと中学数学を完璧にする必要があります。過去問やスー過去を解く時にも中学数学の内容は出てくるので、結局は勉強して理解する必要があります。

これは私個人の意見になりますが、数的推理を勉強しても伸びない人には、前提条件である中学数学の基礎知識が欠けている気がします。

中学の数学教材の中では、この本が薄くて手っ取り早く中学数学を復習できるのでオススメ。

具体的には、1分野が2ページで構成されていて、左ページが公式と解説・右ページが練習問題。

  1. 1分野2ページというコンパクトな内容
  2. 分野ごとに整理されていて、理解済み分野は飛ばせる
  3. 問題をときつつ公式や基礎を確認できる実践的な内容

と復習に最適

私も塾講師のアルバイトをしている時に用いましたが非常に重宝しました。

 

数的推理の勉強手順①:解法の玉手箱で数的推理の基本を抑える


中学数学復習後、または中学数学レベルなら問題なく理解できる人は玉手箱を使用しましょう。
導入本としてはワニ本も有名ですが、

  1. ワニ本は10年近く改訂されておらず内容が古い 新版のベストプラスの方は解説が淡白
  2. 玉手箱の方がスー過去との内容の整合性が取れている

この2点を考えると玉手箱の方がオススメです。改訂もされ、最新の傾向にも対応しています。玉手箱は解説がとても丁寧。
数的推理は名前の通り数を用いた推理であって解き方が違っても答えがあっていればいいのですが、解説と解き方が違うと

  • この解き方ではダメなのでは?
  • なんでこのような解き方をするのだろう

などと少し心配になってしまいます。
このような無用な心配を防ぐため、玉手箱では1つの問題に対し2つの解説を用意していることが多いです。(1つの問題に対し3つの解説を用意している箇所もあります)

私としては玉手箱を推奨しますが、数的に関しては解説の合う合わないがやはりありますので、ちょっと合わないなあと思った場合には別のテキストを用いるのも一つの手段です。ここでは、玉手箱意外の評判の良い参考書を軽く紹介しておくことにします。

いわゆるワニ本。 数的推理ではすごく有名な畑中氏の参考書。独特の解法やテクニックが載っているため合わない人も多いが、合う人が使った場合には覚醒するかも?

ただし、10年以上改訂されていない。

ワニ本の著者による新本であるいわゆるカンガルー本。上記参考書の改訂として発売されたもの?

ただし、ワニ本に比べると解説が淡白。

いわゆる高卒ワニ。高卒程度試験で出題される数的推理を対象とした対策本であるものの、解説が高校生向けで非常に丁寧なため、大卒程度試験でも数的推理が苦手な人にはよく用いられる。

 

数的推理の勉強手順②:スー過去・クイマスで演習

 

導入本が終わったら、スー過去・クイマスの厳選された過去問で演習を行うのが基本となります。スー過去かクイマスかについては色々議論されていますが、どちらも過去問である以上私はどちらでも構わないと思います。

ただし、数的推理が苦手で“何を勉強しても無理そうだ”という人は無理にスー過去・クイマスに手を出し時間を費やさない事!

教養は26点程度取れれば(14点落とせる) 良いので、導入本が終わって余裕がある人や解いてみてそれなりにできそうだと考えた人のみスー過去に手を出しましょう。 どうしても無理そうなら、配点は高いものの捨てて知識分野をひたすら詰め込み、安定した点を稼ぐというのも一つの手段。

数的推理勉強法(上記②の人) 

 

数的推理(既習の人)の勉強手順①:スー過去のみ
  1. 理系の方
  2. 2次で数学を使った国立文系の方
  3. 大学受験でそれなりに数学をやってきた方


以上のような既習の方はスー過去から始めてしまって問題ありません。
というのも、導入本は数学的な解き方ではなく算数的な解き方をしているため、数学ができる人からすると逆に混乱してしまう危険性があるからです。よって、いきなりスー過去から始めることを私は推奨します。
導入本は、未知数へのxやyのあて方など、数学ができる人が解いた場合違和感を感じると思います。スー過去は、公務員試験の参考書では最も正攻法で簡潔な解き方をしていますし、問題量も豊富であるため、数学を既習の方には最適です。

 

判断推理の概要

 

判断推理は、先に述べたように表や図を書いて問題を解く科目であり、数的処理科目の中では、最も問題の分類がしやすい科目でもあります。(例:トーナメント問題・暗号問題・嘘つき問題・対応関係など)また、「“数的”処理」科目の中では最も数的要素が少ない科目であり、数を用いたとしても表や図に書き込む程度なので難しい計算なども全くありません。

したがって、数的処理の科目の中では誰でも勉強をすれば点数の稼げる科目だというのが個人的見解。というのも、問題の分類がしやすいというのは問題毎に解法を覚えるというパターン暗記が通用しやすいということであり、それに計算も難しくないのであれば、困る人も少ないと考えられるからです。

また、判断推理の参考書に関して注意点が1つあります。それは、市販で販売されている判断推理の参考書が殆ど“空間把握”の内容も含めて、「判断推理」の参考書として出版されているという事です。よって、判断推理の参考書は空間把握の対策本の役割も兼ねている場合が多いです。

 

以上を踏まえて具体的な参考書や勉強法をみていきましょう。

 

判断推理の参考書と勉強法

 

判断推理の勉強手順①:玉手箱で解法を理解

 

判断推理の勉強も、数的推理と同じように初めは玉手箱で勉強をし、パターンや解き方を身につけたのちに、余裕がある方のみスー過去にうつりましょう。

スー過去だけでもいいかもしれませんが、スー過去の解説は解法が1つしか書いていないので、解法が複数のっていて、自分にあった解法を見つける事ができる玉手箱からの勉強を推奨します。

判断推理は先ほど述べたとおりパターン暗記が通用しやすい科目なので、導入本で自分にあった解法を発見するというのが非常に重要です。

数的推理と同じようにワニ+カンガルー+高卒ワニ3冊も候補にあがります。玉手箱が合わない場合には、これらから代替本を選ぶのが基本となるでしょう。

資料解釈の概要

 

資料解釈も、判断推理と同じく数学的な要素は殆どなく、割と問題を分類しやすくパターン暗記で解ける問題が多いので、(円グラフ・折れ線グラフ・構成比など)数的処理の中では点数を稼ぎやすい科目と言えるでしょう。

数的推理や判断推理に比べると出題数が少ないとはいえ、3題程度はどの試験でも出題されるので、最低限の対策はしておきたいところ。(特別区だけは4〜5問出題されるので、しっかりやった方がいいと思います。)

では参考書と勉強法をみていきましょう。

 

資料解釈の勉強法と参考書

 

資料解釈の勉強手順:まるごと生中継(→スー過去)

 

資料解釈専用の参考書は数が少ないため、あまり紹介できるものがあまりありません。(数的推理と判断推理で有名な玉手箱も、資料解釈版はありません。)
そうした中でもこちらのまる生は、資料解釈と空間把握の要点のみをかいつまんで教えてくれるのでとても便利。

判断推理の項で述べたとおり、ワニ本や玉手箱など判断推理の参考書にも基本的に空間把握の内容は記載されているのですが、出題数を考えると(空間把握は3問程度)、判断推理の導入本に記載されている空間把握の問題を全ページやるのは重いという方もいるでしょう。

そういう方からすると、資料解釈と空間把握はまる生一冊で要点のみチェックできるのは非常にありがたく、勉強計画の選択肢を増やしてくれるのではないでしょうか。

 

その他の資料解釈本

 

まる生では足りなさそう、まる生は合わないといった方は以下の3つの参考書を代わりとしてオススメします。

資料解釈のワニ本も他のワニ本のように独特の解法やテクニックが記載されているものの、やはり発売から10年以上経過している古い本というのがネック。

ワニ本の改訂版にあたる?カンガルー本。しかしやはり他のカンガルー本シリーズと同じく、ワニ本シリーズに比べると解説が淡白。

 

スー過去と同じ実務教育出版から出ている本。スー過去に繋ぐ事が想定されているため、スー過去をメインに勉強する人にはいいかもしれない。こちらも、コツやテクニックをアウトプットも兼ねながらかいつまんで教えてくれる。

スー過去は、4問出題される特別区と都庁を受ける方以外は無理に手を出す必要はありませんが、文章理解とセットになっていてついでに英語や現代文の傾向を把握できるので、アウトプットをメインに勉強する人には少しお得感があります

 

空間把握の勉強法と参考書


空間把握は、それなりの量が出題されますが、できなくても問題ありません
http://www.lec-jp.com/koumuin/juken/pdf/sokuhou/KL15493.pdf
なぜなら、こちらを見て貰えば分かる通り難しくて殆どの人ができないからです。

どうしても点を稼ぎたいのであれば、玉手箱の判断推理編に空間把握の問題が載っているのでそちらをやりましょう。

軽く要点のみを掴みたいのであれば、資料解釈の項で述べたまる生か、スピードチェックシリーズがオススメ

特にスピードチェックシリーズは、数的推理分野の図形とセットになっていて、平面図形から立体図形まで図形全般の要点のみを取り上げているので、図形問題が苦手な人には重宝するでしょう

 

自然科学の勉強法と参考書

 

クイマス・スー過去と知識分野

 

自然科学・人文科学は、スー過去よりクイマスの方がレジュメの量・問題量が多いためオススメ。

なぜなら、スー過去の場合

  1. 物理
  2. 化学
  3. 地学
  4. 生物

がこのように

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 自然科学

1冊にまとまっているわけですが、クイマスは 

公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学II (生物・地学) <第5版>

公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学I (数学・物理・化学) <第5版>

  1. 物理・化学 と
  2. 地学・生物

の2冊にわかれていて、レジュメページも問題量も豊富だからです。
実際に、スー過去の教養本は科目を詰め込みすぎて、レジュメが1ページしかないこともあります。
それに比べクイマスの教養本は、重要事項が丁寧に整理されているレジュメページが1分野ごとに4ページ程度あります。 

知識分野で用語が整理されているのはとても便利です。

スー過去・クイマスの特徴などについての詳細は↓の記事にまとめました。

 

参照:スー過去・クイマス・過去問500の特徴

www.dokugaku-koumuin.com

 

自然科学の勉強手順:既習=クイマス→ダイナビorクイマス, 初学=センター本→クイマスorダイナビ

 

自然科学(物理・化学・生物・地学) の勉強は、大学入試センター試験制度の変更に伴う新課程の導入が追い風。

というのも、センター試験で従来から出題されていた物理I・化学Iなどに加えて、物理基礎・化学基礎といった科目が新設されました。

そして、これら◯◯基礎科目の参考書が、自然科学各科目の勉強に最適なのです。具体的には、

  1. ○○基礎科目は、従来の物理Ⅰ・化学Ⅰなどに比べ範囲・密度ともに半分程度しかない。
  2. ○○基礎の参考書は高校生向けに書かれているので、説明がとても丁寧で理解しやすい。
  3. 公務員試験の自然科学も基礎しか出題されないため、○○基礎とレベルがほぼ同等

といった理由があります。参考書としては、私が使用した限り限りセンター面白いほど〜がオススメですが、他でもいいでしょう。

⚪︎⚪︎基礎の参考書で基本を抑えたら、あとはクイマスを解きましょう。

得意科目にしたいならば、クイマスよりも多くの問題が収録されているダイナビを代わりに使っても良いでしょう。ダイナビについてはまた後述します。

 

※理系の方など、既に既習済みの場合は

(クイマスのみ or ダイナビ →)過去問でok

 

ダイレクトナビのすゝめ

 

  1. クイマスが終わった後の知識補強
  2. 過去問の代用
  3. 既習の場合の確認

に便利なのがこちらのダイナビ。

全ての問題が過去問の原文そのまま収録されているので問題の質が良いです。

また、赤シートを外す事で問題の答えと解説を同ページですぐに確認でき、右の解説ページで関連知識をチェックできる便利な構成です。
つまり、たった1つの見開きで過去問の解答解説から関連用語まで全てを確認できるという事。
関連テーマが並んでいるのも弱点補強に役立ちます。

 

人文科学の勉強法と参考書

 

人文科学は何科目やるべきか

 

人文科学に関しては、大学受験での科目選択や文理が理解度や理解時間に関わってくるので何科目をやるべきというのはありません。
ただ公務員試験全般の合格確実ラインが7割である事を考慮すると、数的など他の科目と合わせた上で27/40くらい取れるようにしておくのが目安です。

それゆえ、

  • 数的が致命的にできないから、世界史・日本史・地理・思想全てやる
  • 自然科学や数的ができるから、地理・思想だけやる

のように比較衡量した上で決めてください。

 

日本史・世界の勉強手順:初学=センター本→クイマスorダイナビor過去問,既習=クイマスorダイナビ

 

クイマス・スー過去のギロンに関しては、同じ知識分野である上記自然科学勉強法の箇所で述べたことと基本的には変わりません。よって、私からはクイマスを推奨します。

勉強法も歴史に関しては、自然科学と変わらず
既習=(クイマスかダイナビ→)過去問,

初学=センター本→クイマスorダイナビor過去問

というプロセスで勉強をしましょう。

暗記科目と思われがちな歴史科目に導入が必要な理由は、歴史の流れを把握するためです。

大学受験を経験した人には単純用語暗記の効率の悪さがわかるでしょう。導入が終わったら、自然科学と同じくクイマスやダイナビを用いましょう。

 

地理・思想の勉強:クイマスのみ!

地理と思想に関しては範囲が狭く、用語暗記ばかりで流れもほぼなく、クイマスのレジュメページのみで必要事項が殆ど抑えられるので、導入本をやるメリットはあまりないでしょう。

 

ダイレクトナビのすゝめ

  1. クイマスが終わった後の知識補強
  2. クイマス・過去問の代用
  3. 既習の場合の確認

に便利なのがこちらのダイナビ。

この本は、全ての問題が過去問の原文そのまま収録されているので問題の質が良いです。

また、赤シートを外す事で問題の答えと解説を同ページですぐに確認でき、右の解説ページで関連知識をチェックできる便利な構成。
つまり、たった1つの見開きで過去問の解答解説から関連用語まで全てを確認できるという事。
関連テーマが並んでいるのも弱点補強に役立ちます。

 

時事の参考書と勉強法

 

時事の勉強手順:速攻の時事のみ!

時事は、例年速攻の時事が財政学のように

2月あたりに改訂版として出るため、
独学の方はこちらを利用しましょう。

それまではニュースに軽く目を通しておけば充分です。 

速攻の時事に出ないような問題は、他の人もできない難易度の高い問題なのであえてできるようにする必要はありません

詳しくは、以下も参考に。

 

参照:速攻の時事について

www.dokugaku-koumuin.com

 

文章理解(現代文・英語) の勉強法と参考書

 

現代文の勉強手順:論理トレーニング101題(論文の勉強と重複) or 直感ルールブック

公務員試験の現代文は、過去問をやっておけば特に特別な対策は必要ないと思いますが、配点がそれなりに高いので、論文の記事で紹介した論理トレーニング101題に触れておくといいと思います。論理トレーニング101題は、以下のような問題を、解説とともにひたすら解いていく本であります。

 

次の文章のおかしな点を指摘せよ。
「清潔はビョーキだ」の著書がある東京医科歯科大の藤田紘一郎教授(寄生虫学)も、座り派の増加について「清潔志向が行きすぎてアンバランスになってしまっている」と指摘する。「出たばかりの小便は雑菌もほとんどいない。その意味では水と同じぐらいきれいだ。なんで小便を毛嫌いするのか。ばい菌やにおいを退けすぎて、逆に生物としての人間本来の力を失いかけている一つの表れでないといいのですが」
(朝日新聞、2000年3月26日付朝刊)

野矢茂樹(2001) 『論理トレーニング 101 題』産業図書 より引用

 

分かったでしょうか?
これは『論理トレーニング101題』の一番はじめに、論理トレーニングの目的と方針を明らかにするために紹介されている問題です。
この本は、こうした論証の不備を指摘する問題や、論証の骨格を捕まえる問題を繰り返し解くことで、文章を読み解く力、ひいては文章を書く力を向上させることを目指すものです。
問題形式であるので、論文の対策だけでなく文章理解で出題される現代文の対策にもってこいでしょう。

 

また正攻法ではありませんが、以下の本もかなり役立ちます。

この本は、文章理解本という事で英語の対策にもなる本です。

内容としては、●●の問題は■■のように解いて、▲▲の問題は○○のように解くといったパターン暗記で文章理解を乗り切ろうとするもので、タイトルの通りまさに「直感ルールブック」です。

なんとか文章理解を乗り越えたいといった、苦手な人にはもってこいの本であると思います。

 

英語の勉強法手順:(シス単→core→)スー過去

 

英語に関しては択が日本語であるなど、センター試験レベルの英文ですので、得意な方は勘を取り戻しておけば充分でしょう。

この本は、勘を取り戻すという意味で、速単のように文章を読みながら単語に触れる事ができ、公務員試験で出題される雑学なども身につく事から効率的

政治・社会・生命のような分野があり、試験で出題される文章と似た内容が多いのも特徴。
後は、過去問で足りると思います。

苦手な方や心配な方は、こちらの単語帳の
ステージ1とステージ2を終わらせてから、
過去問にうつりましょう。

この英単語帳のコンセプトは「一語一義主義」。

1つの英単語につき、中心的なひとつの意味をおさえ、効率的に英単語を覚える事をコンセプトにしています。
ひとつの意味に集中することで、記憶の定着率を高めることが狙いです。
公務員試験の教養英語は、難易度もしいて高くなく、基礎的な単語のみ覚えてしまえば、
解けるようになっているので、単語の勉強と過去問だけで十分です。

資料解釈とセットになっているコスパ良なスー過去もオススメ。

社会科学の勉強法と参考書

 

社会科学の勉強手順:専門やる人=過去問のみ,教養のみの人・不安な人=クイマス→過去問

 

社会科学は、専門を11科目やるべきと以前述べたのであえてやる必要はありません
教養しか勉強しない方や不安な方はクイマスを

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