公務員試験の参考書と勉強法-独学式-

公務員試験に独学で合格するための参考書と勉強法をまとめたブログ

【予備校の添削は必要(?)】教養論文の書き方

論文試験というと、大学受験の際の小論文に始まり、何を勉強していいのかわからず何もしなかったり、とりあえず予備校で添削してもらって満足する人が多いように思います。
しかし論文というのは、明確な答えはないにしろ明確な採点基準はあり、しっかりと勉強をすれば高得点を取れる科目です。
また、他は独学でも論文だけは予備校に通って添削してもらうべきだと言う人が多いですが、その必要はありません
なぜなら、公務員試験の論文を書くのに必要なスキルは全て参考書で学ぶ事ができるからです。それに、論文は人に添削してもらい添削結果に一喜一憂するものではありません。
というのも、根本的な論文のスキルを学ばずに文章をテキトーに構成し、それを添削してもらった所でなんの意味もないからです。
大切な事はしっかりとした書き方や知識を学び、自ら設定したテーマや過去問のテーマを適切なスキルの元組み立てる事です。
添削は本来その後の話ですが、本で勉強すれば合格点を取れる公務員試験には必要のない事です。司法試験合格を目指しているなら添削してもらって下さい。
 
では前置きは以上にして、勉強法を検討します。
 

はじめに:論文の概要とコツ

 

そもそも、“論文の意味は『広辞苑』によれば
意見を述べて議論する文章
目的論的に考えれば、自分の書いた文章を相手に納得させる必要がある
わけです。
では、どうすれば自分の書いた文章を相手に納得させる事ができるでしょう?
具体的には3つコツがあるのですが、ここで1つ1つを説明すると前置きが長くなりそうなので結論からいうと、
  1. 文章の書き方(作文技術) 
  2. 論文の書き方(論文の構成方法)
  3. 頻出テーマ(論文に必要な知識) 
の3つを勉強する必要があります
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では、それぞれ順に見ていきましょう。
 

論文の勉強手順①:『理科系の作文技術』で文章の書き方を学ぶ

 

論文を書くのにまず必要な技術は、作文の技術です。
日本では、与えられた課題から自分でテーマを設定して論理的な文章を書くという機会が大学までありません。その代わりにあるのは、事実を忠実に再現する能力や表現力などが求められる自分の経験や感想などを書く機会で、論文に必要な技術とは正反対のものが求められます。こうした背景を考えると当たり前のことであるとも思うのですが、しっかりとした作文技術を身につけていないために、論文に苦労している人が多いのではないかと思います。
実際に大学受験で小論文の対策をする際には、このような背景を考慮して、まずは文章の書き方を勉強するのが基本ですし、皆さんや皆さんの周りにも文章の書き方を勉強していた人がいるのではないでしょうか?
私は公務員試験の論文対策をするにも、まずは大学受験と同じく文章の書き方を学ぶのが基本だと思うのですが、他サイトなどでは手順③で紹介する知識のみの勉強が推奨されている事が多いように思います。もちろん大学の卒業論文の添削などで文章の書き方を学んでいるなら別ですが、そういった経験を経ずに文章を構成する1パーツにすぎない頻出テーマの知識のみを学んでも、頭デッカチになるだけでまともな文章など書けるようにはなりません。
 
まあ抽象的な話をグダグダ続けても分かりにくいと思うので、本を参照しながら作文技術の役割を確認していきたいと思います。
以下で紹介するような作文の技術があやふやな人は、まずは文章の書き方から勉強しましょう。問題なさそうであれば、飛ばして手順②の勉強から初めても良いと思います。
この本は、作文技術のコツが詰まった新書です。
 
タイトルに「理科系」と書かれていることから理系の文を書くための本じゃないの?と思うかもしれませんが、カバーに
ひたすら明快・簡潔な表現を追求したこの本は,理科系だけでなく文科系の人たちにも新鮮な刺激を与えるにちがいない
と書かれているように、理系・文系問わず文書を書く人すべてに役立つ内容です。
 
  1. 前半は、マクロの観点から、文章の組み立て・パラグラフ・文の構造の解説を
  2. 後半は、ミクロの観点から、具体例を元に言葉の使い方などのポイントを解説しています。
 
本書の中で著者は、作文技術について以下のように(一部抜粋) 述べています。
 

内容の精選

 

必要なことはもれなく記述し,必要でないことは一つも書かないのが 文書を書くときの第一原則である。(P6から抜粋)

 

事実と意見の区別

 

文書を書くときには,事実と意見の区別を明確にすることが重要である (P7から抜粋)

 

記述の順序

 

相手はまっさきに何をしりたがるか、情報をどういう順序にならべれば読者の期待にそえるか、ということに対する(P6から抜粋)

 

明快・簡潔な文章

 

文章全体が論理的な順序にしたがって組み立てられていなければならない
(a)一文を書くたびに、その表現が一義的によめるかどうかを吟味する
(b)はっきり言えることはぼかした表現を避ける
(c)できるだけ普通の用語を使い、またなるべく短い文で構成すること (P8から抜粋)
 
 
一見すると当たり前の事ではありますが、こうした当たり前のルールを守る事が、人に見せる文章を書く際には必要なのです。 
<理科系の>というタイトルに抵抗があるのなら、同著者が<文科系の学生>向けに読みやすいように『理科系の作文技術』の内容を改訂した『レポートの組み立て方』でも良いでしょう。

論文の勉強手順②:論文の書き方(≒論証法) を学ぶ

 

文章の書き方も学ばないといけないのに、論文の書き方ってなんだよ、両方同じじゃないの?って思った方もいるでしょう。
確かに、わざわざ論文の書き方は勉強しなくても合格点に届くかもしれません。しかし、確実に合格点を取りたいのであれば、論文の書き方(論証法) をしっかり勉強する必要があります。
論証というのは、自分の推論・理論・意見の結論が正しい事を論理的に示す事です。(つまり、論証法とはその方法です。)
この記事の一番初めに、論文の目的は相手を納得させる事にあるというのを説明しました。そうであれば、どのように or どうやって相手を納得させるのかといった方法論である論文の書き方(≒論証法) を学ぶ事で相手をより納得させる(=より高得点を取る)必要があるのです。
「論証」という論文の本質に言及される事が少ない中で、基礎から論文の書き方や論証法を学ぶ事ができる以下の本は非常に参考になることでしょう。

はじめに
Ⅰ キミは論文って何かを知っているか
 第1章 論文の宿題が出ちゃった!
 第2章 論文には「問いと主張と論証」が必要だ
 第3章 論文にはダンドリも必要だ
 第4章 論文とは「型にはまった」文章である
Ⅱ 論文の種を蒔こう
 第5章 論文の種としてのアウトライン
 第6章 論証のテクニック

目次引用

 

この本は、論文の書き方を複数個の鉄則という形で紹介しており、論文の書き方を学ぶのに非常に参考になる本ですが、中には「公務員試験の論文」の書き方の習得に拘るという人もいるでしょう。私としては、論文の書き方はルールとして明確にあり、その書き方に必要な知識を当てはめる事で「公務員試験の論文」も対応できると思うのですが、そういった方のために、公務員試験用に特化した参考書も紹介しておくことにします。

この本は、論文の書き方がわからない、何を書いたらいいのかわからないといったのために出版された本で、

  1. どのように書けば論文になるのか
  2. 論文の綺麗な書き方はどのようであるのか

というような、まさに論文の書き方に焦点を当てて書かれた本です。

したがって、手順③で紹介するような論文に必要な知識などは習得する事ができませんが、「公務員試験の論文の書き方」を学ぶ事に特化された本であるといえるでしょう。

 

もう一つ「公務員試験の論文の書き方」に特化された本として、『現職採点官が教える!合格論文術』があります。

この本は、現職採点官によって書かれた本で、特に「公務員試験の論文の書き方」に焦点が当てられています。

「公務員試験の論文」の目的や書き方はもちろん、採点官としてどのような答案を評価するか、どのような答案がダメな例であるかなど、現職採点官の握っている情報を得る事もできます

 

以上までが、論文の書き方に必要な技術を身に付けられる本の紹介ですが、文章の骨格を掴んだり論証のパターンを把握することを実践的に学ぶ事ができる本として『論理トレーニング101題』があります。

 

具体的には、以下のような問題を、解説とともにひたすら解いていく本であります。

次の文章のおかしな点を指摘せよ。

「清潔はビョーキだ」の著書がある東京医科歯科大の藤田紘一郎教授(寄生虫学)も、座り派の増加について「清潔志向が行きすぎてアンバランスになってしまっている」と指摘する。「出たばかりの小便は雑菌もほとんどいない。その意味では水と同じぐらいきれいだ。なんで小便を毛嫌いするのか。ばい菌やにおいを退けすぎて、逆に生物としての人間本来の力を失いかけている一つの表れでないといいのですが」

(朝日新聞、2000年3月26日付朝刊)

野矢茂樹(2001)  『論理トレーニング 101 題』産業図書 より引用
 
分かったでしょうか?
これは『論理トレーニング101題』の一番はじめに、論理トレーニングの目的と方針を明らかにするために紹介されている問題です。
この本は、こうした論証の不備を指摘する問題や、論証の骨格を捕まえる問題を繰り返し解くことで、文章を読み解く力、ひいては文章を書く力を向上させることをめざすものです。

実際に著者である野矢氏は、新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)の中で、論文の書き方と論理トレーニングの類似点ついても述べています。

問題形式であるので、文章理解で出題される現代文の対策にもなるでしょう。

 

以上までをみても、論文の書き方・論証の仕方についてのイメージを中々掴めない人がいるかと思います。

そういった方は、私が↓で背理法という論証の仕方を用いて文を構成してみたので、参考にしてみてください。論証が何かというのがわかると思います。

参照:具体的な書き方実践

www.dokugaku-koumuin.com

 

論文の勉強手順③:『頻出テーマのまとめ方』で必要な知識を身につける


作文技術について勉強したところで、知識がなければ相手を納得させる文章を書く事はできません
たとえば、

  1. 高齢化社会
  2. 災害問題
  3. 情報通信技術


などの内容が、公務員試験の教養論文ではよく出題されるのですが、これらについての文章を書いて相手を納得させるには

  1. 高齢化社会の原因や現状
  2. 先駆的な災害対策 海外の災害対策
  3. 情通信技術の動向ゆ問題点


など具体的な知識が必要ですよね。
したがって、

  • a) どのようなテーマが論文として出題されるのか
  • b) aのテーマではどのような知識が必要なのか


この2点を身につけておく必要があるわけです。

この参考書で、テーマ毎に知識を付けましょう。全てやる時間がなければ志望先の傾向を把握し、よく出る分野の知識をつけるなどメリハリをつけて勉強しましょう。

 

論文の勉強法は以上とさせていただきます。

論文の勉強法まとめ

理科系の作文技術(文章の書き方) →論理トレーニング101題・論文の教室・無敵のメソッド・現職採点官(論文の書き方) →頻出テーマのまとめ方(知識) 

オススメする参考書ランキングトップ7

 

 

今までの記事で、各教科・各試験という観点から勉強法などをまとめてきました。しかし問題集という観点からまとめたのは、有名どころであるクイマス・スー過去・過去問500について述べた記事のみで、これでは実際に参考書を買おうと思ったときに困る人もいるのではないかと考えるようになりました。

そこで今回の記事では、私の特におすすめする参考書を一度に総覧できるようにまとめてみることにします。

 

おすすめ参考書①:スー過去・クイマス

 

  1. 科目:ほぼ全科目
  2. 特徴:基礎知識ページ→過去問ページ
  3. 用い方:メインテキスト

 

公務員試験は↓の記事などで今まで何度も述べた通り、過去問研究が合格の秘訣です。

 

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よって過去問をひたすら解く必要があるワケですが、何も知識がないのに過去問をいきなり解くのは流石に非効率です。そうであるならば、

最も効率的な勉強プロセスは

①科目毎に基礎知識を詰め込む

                 ↓

②ひたすら過去問を解く

となるでしょう。このプロセスを体現した参考書が、スー過去とクイマスであり、これらは基礎知識を解説してあるレジュメページと様々な公務員試験から選定された過去問ページから構成されています。つまり、たった一冊で基礎知識の習得と過去問によるアウトプットを可能にしている参考書であるのです。よって基本的にはどの科目も、スー過去かクイマスどちらかの参考書を用いての勉強を推奨します。

ただしレジュメページは、その科目の基礎知識を羅列する事に特化されているため、お世辞にも理解しやすいものであるとは言い難いです。よって、数的・法律・経済などの深い理解が必要な科目の勉強には、下記で紹介する玉手箱・らくらくなどの解説が丁寧な基礎知識を学べる本を挟む事を推奨します。もちろん法学部の人が法律科目のスー過去、経済学部の人が経済学科目のスー過去、理系の人が数的推理のスー過去、をいきなり解くようなケースは問題ないと思います。

スー過去とクイマスの使い分けとしては、一般的に教養知識分野=クイマス・その他=スー過去がふさわしいとされており、私もそのように考えております。

詳しくは↓をご覧ください。

 

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おすすめ参考書②:解法の玉手箱

 

  1. 科目:数的推理・判断推理(空間把握含む) 
  2. 特徴:解説が丁寧
  3. 用い方:スー過去・クイマスを解く前

 

数的推理と判断推理の参考書の中で、私が一番推している解法の玉手箱。なにより解説が丁寧で、数的処理科目に対する解き方の姿勢や解法をいちから学ぶことができます解法が複数載っていて、自分にあった解き方の習得をサポートもしてくれるのも◯

数的処理の記事で以前述べたように、数的推理と判断推理(+空間把握) だけで教養試験の1/3程度を占めています。上記で紹介したスー過去やクイマスをいきなり解ける自身のある人は良いですが、そうでない人の場合は基本的には玉手箱から入る事をオススメします。

おすすめ参考書③:速攻の時事

 

  1. 科目:時事・財政学・社会科学・行政系科目・面接試験
  2. 特徴:時事の範囲に加え、他科目もカバー
  3. 用い方:インプット編で知識を詰め込み、アウトプット編で演習

 

独学の人は、この参考書を買わない手はないと言えるほどの良書。時事分野ならば、国家総合職まで含めて殆どの試験問題をカバーできます。

またその網羅性の高さから、時事科目だけではなく、財政学(財政事情分野)・社会科学・行政系科目(地方分権・行政組織の最新論点)などの時事論点が出題される事が多い科目の対策にも役立ち、さらには面接試験の対策においても重要な役割を果たします。

面接試験と見て、え?と思った人もいるでしょう。面接試験では、きちんと社会情勢を把握しているかという観点から、近年の社会問題やニュースなどを唐突に聞かれることも多く、実際に国家公務員の人物試験などでは面接シートに記入する欄があります。面接試験においても時事問題に通じていることは重要なアピール材料となるのです。

おすすめ参考書④:らくらく経済学

 

  1. 科目:経済学
  2. 特徴:公務員試験経済学の参考書では最も解説が丁寧
  3. 用い方:スー過去の前に

 

専門科目の中では最も理解に時間のかかる経済学科目。もちろんスー過去を解くのが基本的な勉強法であるのですが、やはりレジュメページのインプットのみでは少々基礎知識が不足しがち。そこで、スー過去の前に用いる導入本として私はらくらく経済学シリーズをおすすめします。

らくらくシリーズは、いきなり無差別曲線・効用関数などの個別論点に入るのではなく、経済学の基礎理念・経済学がわかるための準備など初学者でも無理なく勉強を進めていけるような解説が施されています。本論の方も、茂木式三角形・経済学の論点相互間の関係図など著者独自のツールを用いて、視覚的に且つわかりやすく説明されています。

特に私がおすすめするのは、ミクロやマクロ本ではなく、その前の経済学入門本。大学の経済学部の講義で1年の時に開講されている経済原論のようなテーマを扱っていて、経済学の初級者に最もふさわしい参考書であると思います。

おすすめ参考書⑤:伊藤真本・寺本ヤスユキ本

 

  1. 科目:法律科目
  2. 特徴:伊藤真本→完結明快 寺本ヤスユキ本→予備校式
  3. 用い方・スー過去の前に

 

経済学科目と同じく、理解に時間のかかる法律科目。特に、憲法・民法・行政法は公務員試験ではとても重要度の高い科目であり、これまたスー過去の前に何かしらの導入本を挟むことが一般的な勉強手順となります。どの本を導入本として用いるかを悩む人は非常に多く、2chの参考書スレでも度々議論されていますが、私は民法→伊藤真シリーズを、憲法・行政法→寺本ヤスユキシリーズをススめている立場であるので、おすすめ参考書としてこれらのシリーズの良い点を挙げていくことにします。まずは伊藤真シリーズから。

 

TAC出身で伊藤塾の設立者でもある伊藤真氏。司法試験にも合格されていて、予備校での講義も非常に人気が高いよう。私が伊藤真氏の本を用いて一番重宝したのは民法の本。通常の民法の参考書がわざわざ2冊に渡ってグダグダと細かい説明を続けているのに対し、伊藤真氏の民法の本は、参照ページや図を設けることで簡略化し、たった一冊で民法の基礎知識を全て網羅しています。法律に特有の難解な用語はうまく言い換え、日常用語を用いて解説してくれているのも有難い。

寺本氏の参考書は、予備校で配っているプリントを本にしたとも言われている通り、予備校のノウハウが詰まった参考書であると言えるでしょう。ところどころに問題が挟まれていて、飽きさせない作りとなっているのもおすすめできます。自身による解説動画をyoutubeで無料配信しているのも、独学者には助かるでしょう。

おすすめ参考書⑥:出るとこチェック・ダイレクトナビ

 

  1. 科目:一般教養
  2. 特徴:出るとこチェック→薄くて軽い ダイレクトナビ→全ページ過去問
  3. 用い方:既習科目の確認・強化

 要点確認に便利な参考書。どちらも見開き2ページで重要事項を確認できる優れもの

出るとこチェックは、持ち運びのしやすいコンパクトサイズな参考書。頻出分野ほど多くのページが割かれるなど、公務員試験に出る分野にのみ焦点を当てているのが特徴的。図表・ゴロ・過去問など多くのツールを用いて飽きさせない仕組みも◯。薄くてとっつきやすく飽きにくいので、確認にはもってこいだと思います。

対するダイレクトナビは、全ての問題が過去問の原文そのまま収録されているので、過去問研究の傍ら知識をアウトプットできます。

内容としては、左ページに赤シートで隠すことのできる正文化された過去問が載っていて、右ページに解説・関連知識・注意点などが書いてあります。つまり、たった1つの見開きで過去問の解答解説や関連用語など多くの事項を確認できるという事。同一テーマのページが並んでいるのも弱点補強に役立ちます。

おすすめ参考書⑦:論文の教室・論理トレーニング・頻出テーマ

 

  1. 科目:論文・文章理解
  2. 特徴:論文の教室→論文に必要な全ての技術が書いてある 論理トレーニング→論理力を磨くことができる 頻出テーマ→論文の頻出テーマの知識及び背景整理
  3. 用い方:文章力・論文力・読解力の強化に

 

頻出テーマ以外の本に関しては、なぜわざわざ数少ない参考書を紹介するこの記事で取り上げたのかと思う人も多いでしょう。なのでこれら2冊の役割からまずは解説することにしましょう。

論文とはそもそも、問に論理的に答えるものです。この論理的というのがミソで、暗黙の了解ではあるものの、非常に多くのルール(鉄則)があります。論文の教室はこれらの鉄則をまとめた本であります。

論理トレーニングは、論文の鉄則の中で最も重要なものである「論証」(論証が論文の役割)を問題形式 で学ぶことができるもので、論文の対策はもちろん、文章を読みとく訓練もあるので、文章理解の対策にもなるものです。

 

これらの本に対し、頻出テーマのまとめ方は、完全に「公務員試験の論文」に特化した本です。よく勘違いする人がいますが、この本に文章技術や論文技術について触れてあるページはほとんどありません。では何を学ぶ事ができるのかというと、論文の主張を裏付ける知識を身につけることができるのです。上記で述べたように、論文は問に論理的に答えるものであり、論証をするものです。そうであれば、自分の文章を裏付ける客観的な知識が必要です。この知識を頻出テーマ毎に学ぶ事ができるのが、まさに頻出テーマのまとめ方なわけです。

国家一般職 対策(おすすめ専門科目も紹介)


  1. 日程が他と被っていない
  2. 全国で試験が実施される
  3. 合格後複数の官庁の面接を受けられる

 

以上3点より、受ける人が最も多い試験である国家一般職試験(コッパン) 。 
今回の記事では、この国家一般職試験に合格するための勉強法と参考書、および科目選択についての検討をします。
 
ちなみに結論からいうと、
専門択一の配点が非常に高く、過去問対策が大きな意味を持つ国家一般職試験では、過去問500をひたすら解くことが合格の秘訣です。
はじめに、試験対策の基本となる配点と専門試験の科目を確認しましょう。
 

国家一般職試験の配点と科目

 
 配点時間出題数選択数科目
教養択一 9分の2 140分 40 40 数的処理16(数的推理5判断推理4空間把握4資料解釈3)  文章理解11(英語6現代文5) 社会科学4 時事3 人文科学4(日本史1世界史1地理1思想1) 自然科学4(物理1化学1地学1生物1)
専門択一 9分の4 180分 16科目80題 40(8科目) 憲法5 民法①5 民法②5 行政法5 ミクロ5 マクロ5 財政学5 政治学5 社会学5 行政学5 経営学5 国際関係5 教育学5 心理学5 英語基礎5 英語一般5
教養論文 9分の1 60分 1 1  
人事院面接 9分の2 15分程度      

一応以下で文字にも起こします。

配点

 

  1. 教養択一 2/9(40題) 12点未満は足切り
  2. 専門択一 4/9(40題) 12点未満は足切り
  3. 論文1/9 6点満点で、2点以下は足切り
  4. 面接2/9 AからEの5段階評価で、Eは足切り
 

科目

 
専門択一試験は、以下16科目から8科目40題を
任意に選択
 
  • 1英語基礎 2英語一般 3民法① 4民法②
  • 5憲法 6行政法 7政治学 8行政学
  • 9経営学 10社会学 11 国際関係 12ミクロ
  • 13マクロ 14財政学 15教育学 16心理学
 
上記配点と科目については、注意すべきポイントが2つあります。それは、
 
  1. 教養・専門・論文・面接全てに足切りがある
  2. 専門択一試験のウェイトが半分を占めるほど大きい
 
だからなんだと思うかもしれませんが、簡単にいってしまえば
論文と面接の足切りを回避して専門で点を稼げば合格できる”ということ。
今年度も難化してボーダーが下がったので、面接と論文が並の場合、専門で8割取れていれば教養は足切り回避の12点で受かった計算になります
また、面接で足切りを食らう人が2%・論文で
足切りを食らう人が5%程度である事を考えれば、(http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/heikin/shikeng1_heikin.pdf の標準偏差から算出できます。)これらは最低限の対策のみでよいでしょう。
 
以上から国家一般職の試験に合格するには、専門択一試験の対策が最も重要である事が分かります。
よって、以下では専門択一の科目選択と勉強法をメインに、話を進めていくことにします
教養択一・論文に関しては他試験と比べて特異な点もなく、通常通りの勉強をすれば良いと思うので、私が過去に書いた記事のリンクのみ貼っておきます。参考にしてください。

 

参照:論文の参考書と勉強法

www.dokugaku-koumuin.com

 

参照:一般教養の参考書と勉強法

www.dokugaku-koumuin.com

 

専門択一にかける時間を増やしたいならば、教養択一関しては、以下の勉強法でもよいでしょう。
 
参照:3カ月で合格する勉強法とスケジュール
 

国家一般職試験:専門択一の科目選択と勉強法

 

法律・経済・英語から多くを選択しましょう

 

まずは、こちらの予備校のデータをみてもらいましょう
各科目毎の正答率が記載されています。
 
 
 
今年度はそこまで露骨ではなかったですが、一般的に国家一般職の専門科目は、政治学・行政学・経営学・社会学・国際関係など暗記メインの科目の難易度が高く、正答率が低い傾向にあります実際に今年度の試験でも、政治学と国際関係で重箱の隅をつつくような地雷問題(正答率C=40%未満) が3問ずつ出題されており、落とした人が多かったようです。
逆に、ミクロ マクロ 財政学 憲法 行政法 民法1 民法2 英語基礎 英語一般の計9科目(計算問題や事例問題が多く考えて解く事が多い科目)は、一般的に正答率が高い傾向にあります
今年度も、これら9科目は合わせて地雷問題が計7個しかなく、2科目で6問あった暗記科目とはかなり大きな違いが見られます。
したがって、上記9科目(①憲法②行政法③民法1④民法2⑤ミクロ⑥マクロ⑦財政学⑧英語基礎⑨英語一般)からなるべく多くを選択できるように専門科目の勉強をしていきましょう
もちろん、これらの科目でも今年度の行政法のように年度によっては難易度が高くなる科目もあるので、多くの科目をやって選択肢を増やしておくに越した事はありません。
ちなみに、英語基礎はセンターレベルで英語一般は早稲田の入試英文程度のレベルです。
 

専門科目の勉強法

 

専門科目の勉強法に関しては、私が以前まとめた記事があり、以下で紹介するのでそちらを参考にしていただければよいでしょう。よって特別な勉強法を語るわけではありませんが、1つだけ補足しておきましょう。

公務員試験は、↓の記事で述べたように過去問対策がとても大切であるので、7年分の過去問がまとめられている『過去問500』で科目毎に傾向を掴むことが重要です。各科目の勉強が終わったら、ひたすら過去問を解きましょう

 

参照:過去問研究の役割

www.dokugaku-koumuin.com

 

参照:過去問500の特徴

www.dokugaku-koumuin.com

専門科目の勉強法をまとめた各記事

 

参照:ミクロ・マクロの勉強法

www.dokugaku-koumuin.com

参照:憲法・民法・行政法の勉強法

www.dokugaku-koumuin.com

参照:政治学・行政学・社会学・国際関係

www.dokugaku-koumuin.com

参照:財政学・経営学

www.dokugaku-koumuin.com

 

専門をしっかりやって確実に点を稼ぎたい方は↓もどうぞ。
 
参照:公務員試験と基本書

【教養論文が鍵!】特別区 対策

「特別区 教養論文 対策」や「特別区 ブログ 勉強法」といったワードで辿り着く方が多かったので、本ブログでは初となる、個別試験向けの記事を書くことにしました。
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特別区の問題が去年・今年と難化傾向にあるので、勉強法を悩んでいる方が多いのでしょう。
本ブログではこの難化傾向を踏まえた、勉強法を検討する事にします。
 

特別区職員採用試験の配点と科目

 

特別区職員採用試験の出題科目

 
一次試験では、教養・専門・論文の3つが課され、
 
それぞれ
 
  1. 教養:知能28・知識12の計40問
  2. 専門:11科目55題から40題を任意に選択
  3. 論文:2テーマから1テーマ選択  (1000字以上1500以下) 
 配点時間出題数選択数必須科目選択科目
教養択一 50(およそ) 120分 48 40 28問数的処理17(数的推理5判断推理4空間把握4資料解釈4) 文章理解11(英語6現代文5) 以下から12問選択時事4 社会科学4 人文科学4(日本史1世界史1地理1思想1)自然科学8(物理2化学2地学2生物2)
専門択一 50(およそ) 90分 55 40 なし 以下から40問選択憲法5民法①5民法②5行政法5ミクロ5マクロ5財政学5政治学5社会学5行政学5経営学5
教養論文 150(およそ) 80分 2 1 なし 1題選択
 
となっています。
 

特別区職員採用試験の配点

 

配点については公開されていませんが、今年度択一39/80で合格している人もいれば、択一63/80の計165点落ちている人(今年のボーダーは166)もいるので、
択一100・論文150でしょう。
合格ラインが6割少々という事にもなり、整合性がとれます。実際に予備校でもそのように分析されているようです
 
また、
67○1(28/39)
66○3(29/37)(30/36)(30/36)
65○2(27/38) (26/39)
64○1(26/38)
63○2(28/35)(25/38)
62○2(29/33)(26/36)
61○3(26/35)(32/29) (不明) ×1(28/33)
60○4(25/35)(27/33)(23/37)(29/31)
59○8(28/31)(24/35)(25/34)(20/39)(23/36)(29/30)(24/35)(27/32)
58○10(25/33)(20/38)(24/34)(24/34)(24/34)(25/33)(21/37)(29/29)(19/39) (不明)
57○4(22/35)(28/29)(24/33)(25/32) ×1(24/33)
56○4(21/35)(27/29)(23/33)(22/34) ×3(21/35)(28/28)(30/26)
55○6(25/30)(23/32)(23/32)(30/25)(22/33)(23/32) ×1(不明) 
54○6(24/30)(22/32)(24/30)(21/33)(22/32) (不明) ×1(19/35)
53○6(24/29)(25/28)(22/31)(27/26)(23/30) (不明) ×1(22/31)
52 ○7(24/28)(20/32)(23/29)(24/28)(23/29)(24/28)(23/29) ×2(19/33) (不明)
(中略
43○0×1(17/26)
42○1(30/12) ×1(20/22)
40 ○1(21/19
 
2chへの択一点数+合否報告コピペですが、択一の点数が61や56で落ちている人がいるのに対し、42や43で合格している人もいます。
足切りが無いことや、不合格の人がわざわざ掲示板に報告しに来にくい事を考えると、論文の配点はものすごく高いという事になります。
 
以上により、配点が高い科目に力を注ぐという一般論から論文に最も力を入れて勉強をするべきです。
この点をふまえそれぞれの科目の勉強法を
 
  1. 論文
  2. 教養(知能) 
  3. 教養(知識) 
  4. 専門
 
の順に検討します。
 
 

特別区 論文の勉強法と参考書

 

論文の勉強はしっかり!

 

上記で述べたように特別区の論文試験は、択一を上回るほど配点が大きいので論文に最も力を入れて勉強しましょう
たしかに、教養や択一もかなりの科目数があるため、論文に勉強時間を割くのは無駄に感じるかもしれません。
ですが、教養と専門を足した点を上回る配点、低く見積もっても教養と専門を足した点と同程度の配点があるのは確かなので、面倒だと思わずにしっかりと対策をするべきです。
こうして、論文を勉強すべき事を述べると、よく予備校に通って添削してもらうべきなのでは?と言う人がいます。
ですが、論文は人に添削してもらい、
「あー、この論点は触れるべきではなかったかー」
「(添削済の答案を見て) へーこう書くのかー」
と添削結果に一喜一憂するものではありません。
というのも、根本的な論文の構成の仕方を学ばずに文章をテキトーに構成し、それを添削してもらった所でなんの意味もないからです。
大切な事はきっちりとした構成法を学び、自ら設定したテーマや特別区の過去問のテーマを、上記構成法の元組み立てる事です。
添削は本来その後の話ですが、知識と構成を勉強すれば合格点を取れる公務員試験には必要のない事です。
論文の構成方法など、勉強法については
 

論文の勉強法と参考書

の記事で述べたので、こちらを参照に手を抜かずに、面倒臭がらずに勉強して下さい。

特別区 教養(知能)の勉強法と参考書

 
この記事では、教養科目の勉強法を知能分野と知識分野の2つにわけて検討することにします。
というのも、特別区Ⅰ類|公務員試験総合ガイドを見て貰えばわかりますが、特別区はここ2年間で知能のウェイトを20問から28問に増やしているからです。
 
すなわち、文章理解10問程度を除き
数的が18問程度出題されるという事です。
また、数的でも他の試験区分ではあまり出題されない資料解釈が4問程度出題される事も注意。
難易度は平易なものですが、配点も大きいので手を抜いてはいけません。
 
参考書としては、導入本かスー過去を完璧にしてしまえば大丈夫。
 

数的処理の勉強法と参考書

でも述べたように、
 
  1. 数学が得意なら、いきなりスー過去
  2. 得意でないなら、玉手箱→スー過去
  3. 中学数学が理解できていないなら、中学→玉手箱→スー過去
 
判断推理や資料解釈は他の試験を受ける人よりは丁寧に
文章理解に関しては、平易な内容なので過去問のみでokです。
 

文章理解の参考書と勉強法

で述べたとおり( シス単→core1900 ) →スー過去の順で
特別区をメインで受けるなら、知能の配点が大きく、資料解釈も4問出題されるため、スー過去の文章理解・資料解釈はあると便利だと思います。

特別区 教養(知識)の勉強法と参考書

 
続いては知識分野。
また配点から見ていくと、時事④社会科学④人文科学④自然科学⑧の計20問から12問を選択する形式。
 
ちなみに
  1. 人文科学は地理・世界史・日本史・思想が1問ずつ
  2. 自然科学は、地学・生物・物理・化学が2問ずつ
勉強法や参考書は
 

時事・社会科学・自然科学・人文科学の勉強法と参考書

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で述べたもので構わないのですが、一つだけポイントがあります。
それは、特別区の時事問題は結構特殊で難しい内容が多いため、できれば出題数も多い自然科学分野の科目を多めにやっておくべきということです。
自然科学3問、社会科学3問、人文4問、時事2問
あたりの選択が理想
 

特別区 専門科目勉強法と参考書

 
いつも通り配点から確認!
特別区の専門は11科目55問から科目数に関係なく自由に40問を選ぶ形式。
という事は11科目やっておけば、20問分からない問題があってもそれらを避け35/40も取れてしまうわけです。
 

科目は多めに

 
この記事でも述べたとおり、近年難化が進み地雷問題も多いため、11科目全てをやる事が合格への最短ルートです。
また、専門試験の時間が90分と短いのに注意。
これら11科目の勉強法は
 

行政系科目・法律科目・経済学科目の勉強法と参考書

 
の通りにやれば、合格点はとれます。
 
 
勉強法、いかがだったでしょうか?
論文>数的>その他の順に力をいれ勉強したら、
過去問を回しまくるだけです。
試験時間が短いのも特徴なので、時間を計って過去問を解き、短い時間に慣れておきましょう。

過去問500の特徴・過去問の解き方

 

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併願の数は最大でいくつ?

 

公務員試験では、併願しない受験生はまずいません。

では

a)最大どれだけの併願ができ、

  b)aの科目はどのようであるのでしょうか。

  c)aの試験はどのような日程で行われるのでしょうか?

 

今回の記事では、これらを解説していきます。

※大卒程度行政職のみを対象としています。

 

公務員試験の併願数は最大で何個までか?

 

併願できる数は決まっている

 

公務員試験は、年度毎に日程が変わってきますが、基本的には毎年度ほぼ同じようなパターンで試験が行われているため併願の数は決まっています。
結論からいうと、

 

  1. メイン日程での試験は最大8個
  2. メイン以外の日程での試験は5〜15個

併願することが出来ます。

 

メイン以外の日程での試験というのは、併願が一応できるものの、採用数は少なく倍率が100倍だったりとんでもなく難易度が高い試験です。私はあまり数に含めるべきではないと考えて「メイン以外での日程での試験」という分類に分けることにしました。

(完全に私の勝手な分類なのですが、暗黙の了解でこういう分類が慣習的になされている気がします。)

よって、併願はメイン日程での試験を中心に考えることになります。

ではまずはメインの日程での試験から、試験科目や日程について確認していきましょう。

 

メイン日程での試験の出題科目と特徴

 

メイン日程での試験は名前を列挙すると、

  1. 国家総合職試験
  2. 国家専門職試験(国税・財務・労基など)
  3. 国家一般職試験
  4. 都庁・特別区・市役所A日程
  5. 県庁・政令指定都市・中核市(地方上級試験) 
  6. 市役所B日程
  7. 市役所C日程
  8. 国立大学法人

の8つとなっていてこれら①〜⑧の日程の試験

をそれぞれ1つずつ最大8箇所併願する事ができます。

では、早速これら試験の特徴・出題科目を見ていきましょう。

※ここでは話を単純化するため a)専門 b)教養 c)論文 d)専門記述 の4つの有り無しのみで科目を記載します。

 

国家総合職試験の特徴・試験科目

・試験の特徴

実は択一で殆どの人が落ちる。よって択一をメインに勉強する事。特に配点の高い専門択一

 

・試験科目

一次 教養+専門

二次 論文+専門記述

 

国家専門職試験の特徴・出題科目

・試験の特徴

こちらも、専門択一をメインに勉強しましょう。

 

・試験科目

教養+専門+専門記述

 

国家一般職試験の特徴・出題科目

・試験の特徴

この試験が専門択一にもっとも力をいれて勉強するべき試験。

 

・試験科目

教養+専門+論文

 

都庁・特別区・市役所A

・試験の特徴(市役所AはBとほぼ同じため後述)

都庁は記述メイン、特別区は択一メインだと思っちゃいけません。これは逆なんです。詳しくは↓にまとめました。

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・試験科目

都庁 教養+専門記述+論文

特区 教養+専門択一+論文

 

県庁・政令指定都市

・試験の特徴

専門があるかないかはその県・政令市次第。

調べ方は↓にまとめました。

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・試験科目

上記より、県・市次第。詳しくは上記リンクへ。

 

市役所B日程

・試験の特徴(上記より市役所Aも含め)

 

市役所Aは倍率が低め。市役所Bは民間落ちの

人も受けに来るので少し倍率が高くなる。

試験科目は県庁・政令市と同じく、人事課の裁量に

委ねられているが、関東では教養だけのところが大多数を占める。

 

・試験科目

裁量に委ねられているため一概にはいえず。

詳しくは県庁・政令市のとこで貼ったリンクへ。

 

市役所C日程

・試験の特徴

市役所Bよりさらに倍率が高い。公務員試験や

民間の就職活動で全落ちした人がこぞって受けに来る。倍率という観点から分類するならこの試験は数に含めない方がいいかもしれない。

 

・試験科目

市役所B日程と同じ。

 

国立大学法人採用試験

・試験の特徴

こちらも日程が後ろである事から倍率が高く採用漏れも多い。

 

・試験科目

教養択一のみ。

 

メイン以外の日程での試験の出題科目と特徴

 

マイナーな試験は種類も豊富で、採用する役所も

異なるので一般化することはできませんが、大雑把に

①専門的な国家公務員試験

②独自日程市役所・独自日程県庁の試験

③独立行政法人の試験

の3つに分ける事ができます。

 

これらの試験は全て倍率が100倍近い事に変わりは

ありませんが、科目という観点から分類すると

専門科目のある①、ない②と分ける事ができます。

 

ですが、①は非常に難関な試験が課され、②③は面接の比重が民間企業クラスに大きいものと

なるので、あまり個数には含めない方が良いと

思います。

 

では、最後に去年のメイン日程での試験の流れを確認しましょう。


H.28年度公務員試験の日程(メイン日程を最大併願した場合)

 

⚪︎5月22日:国家総合職試験

 

国総の日程は、最も早い。

 

⚪︎5月29日:国家専門職試験

 

国税と財務がメジャー。

 

⚪︎6月5日:都庁・特別区・裁判所・市役所A 

 

関東圏の受験生にメジャー所が並ぶ。

 

⚪︎6月7日:国家総合職1次合格発表

 

運命の日
 

⚪︎6月12日:国家一般職試験

 

多くの受験生が受ける。

 

⚪︎6月19日:国家総合職2次筆記

 

記述。政策論文

 

⚪︎6月26日:地方上級

 

政令市や県庁など。この辺りから多くの受験生が面接対策を始める

 

⚪︎6月28日:国家専門職一次合格発表

 

今後の受験生の方向性を決める。

 

⚪︎6月30〜7月5日:国家総合職二次面接

 

人事院面接

 

⚪︎7月6日:都庁・国家一般職一次試験合格発表


国家公務員試験の筆記発表は大体終わり。

 

⚪︎7月20日:特別区1次合格発表


論文を採点するため発表が遅い。

 

⚪︎7月中旬〜下旬:地方上級一次合格発表

⚪︎7月24日:市役所b日程一次試験


今後の方向性を決める。

 

⚪︎7月29日:国家総合職二次合格発表


ここが一つの区切り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

⚪︎7月下旬〜8月中頃:国総以外の二次面接・国総の官庁訪問

 

被らなければいいのだが、大半の人は国家一般・地方上級・国家専門・都庁特別区あたりの面接日程が被る。
大切なのはここから国家一般職の官庁訪問開始の8月22日までに、国家系の持ち駒がメインでのこっているなら色々な官庁の説明会や官庁訪問に顔を出す事。逆に、持ち駒が少なければ市役所のC日程や国立大学法人の勉強を開始しなくてはならない↓

 

⚪︎8月21日:国立大学法人等職員採用試験

 

⚪︎9月18日:市役所C日程

 

以上です。

スー過去・クイマス・過去問500

 

 

今回の記事では、公務員試験の問題集・過去問のテキストとしてメジャーな

  1. スー過去
  2. クイマス
  3. 過去問500

以上3つの参考書の特徴についてまとめます。独学で問題集・過去問について悩んでいる方の参考になれば

 

クイマスとスー過去が優れている理由

 

公務員試験は、各会の専門家が集まる委員会によって作られています。その問題作成委員会が毎年ほぼ同一のメンバーから構成されているという理由や、正答率の調整という理由から、試験の問題には特定の傾向があります

同じく出題の傾向が偏っている大学入試センター試験を経験した事がある人ならわかるでしょうが、一定の傾向がある試験を対策するのに最も有効な手段は過去問を解く事です。
よって、特徴ある公務員試験も過去問をひたすら解く事が重要な訳ですが、もちろん知識が全くない状態で問を解いても意味がありません。ではどうすればよいのかというと、問題を解ける程度の基礎知識をインプットしてから過去問を解けば良いのです。
このプロセスを体現した参考書として、ここで『スー過去』と『クイマス』が登場するわけです。

『スー過去』『クイマス』は分野ごとに別れていて、それぞれの分野が①レジュメ②過去問③解説の3本立てで構成されています。レジュメの部分では対象科目の1分野についての基礎知識がまとめられていて、過去問の部分では、過去問から抽出されたその分野の問題がまとめられています。つまり、上記で述べた基礎知識の勉強→過去問というプロセスを1冊で実現しているわけです。
私も、こうした優良テキストであるスー過去やクイマスをメインに勉強をしましたが、経験上このテキストに記載されている事を全て理解してしまえば及第点は余裕で取れます

以上が、『クイマス』と『スー過去』をわざわざ記事として取り上げる所以です。

 

公務員試験スーパー過去問ゼミシリーズ(スー過去)まとめ

評価(独断と偏見に基づく5段階評価)

 

網羅度       :★★★★★

丁寧度       :★★★☆☆

おすすめ度:★★★★★

 

特徴

とにかく網羅性が高くレジュメの質が良い
また、試験別の出題頻度や重要度が総覧できるので重要度の低いところは飛ばし、重要度の高いところは力を入れてやる、というようにメリハリをつけて勉強をする事ができる。
特に専門科目の内容は、要点を的確に抑えたレジュメから問題の選定までこの本を超える公務員試験の参考書はないと言えるほどピカイチなため、法律科目や経済学科目勉強をする人には最もおすすめしたい本。

ただし、少しレジュメページの説明が簡素であるため深い理解が必要な経済学や法律のスー過去を解く前には何かしらの導入本を設けたい。

 

公務員試験:過去問新クイックマスター(クイマス)まとめ

評価

網羅度       :★★★★☆
丁寧度       :★★★★☆
おすすめ度:★★★★☆

 

特徴 

レジュメと解説ページがスー過去に比べ丁寧。

自然科学と人文科学に関しては、最もオススメできます

というのも、スー過去を含めた公務員試験の一般的な参考書が自然科学(物理・化学・生物・地学)や人文科学(日本史・世界史・地理・思想)を1冊にまとめる傾向があるのに対して↓

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 自然科学

クイマスの場合は、それぞれを2冊にわけて↓

公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学I (数学・物理・化学) <第5版>

公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学II (生物・地学) <第5版>

その分解説やレジュメを豊富にしているからです。

また、スー過去のように分野毎・試験毎の出題頻度や重要度も総覧できる。さらに、クイマスだけの特徴として単元ごとの終わりに一問一答形式の軽い章末チェックが設けられています

これは、軽く復習をしたい時や試験直前の確認などに使えるためすごく便利。

ただし専門科目版は、解説が丁寧すぎたりレジュメに多くのページを割いている事から問題集としては網羅性の面で少し物足りない面があるというのが個人的な見解。

 

よって私は近年の難化傾向も踏まえて、

  • 専門科目→スー過去
  • 教養(知識)科目→クイマス

を推奨します。(法律や経済など主要専門科目以外のいわゆる暗記系専門科目は、章末チェックがある事からクイマスでもいいかもしれません。)

数的推理・文章理解に関してはスー過去でもクイマスでもあまり大差ないのでどちらでもいいと思います。

 

過去問500まとめ

評価

 

網羅度       :★★★★★
丁寧度       :★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆

 

特徴

とにかく収録問題数が多い
ただ直近の1年分を除き、問題と解答解説が分かれておらず、同ページにあるため時間を計って解いたりするには不便。

しかし網羅性が高く、傾向と対策を把握するという過去問の役割は達成できる<特別区の専門試験を除けば公務員試験の専門科目で時間が足りなくなる事はほぼないと思うので(特別区=90分55題選択式、その他=2〜3時間)専門科目に関しては、時間を計って解くより問題量をこなす方が重要だと個人的には思ってます。>

同ページに解答があるのが気になるなら、以下のTACの方を解きましょう。

 

TAC:本試験過去問題集まとめ(番外編)

 

評価

網羅度       :★★★☆☆
丁寧度       :★★★★★
おすすめ度:★★★★☆

 

特徴

問題ページを切り離す事ができる。

よって、時間を計って解く事ができる

特に、全ての教養科目試験や特別区の専門試験は試験時間が短いので過去問500よりこちらの方がいいかもしれない。

ただ2〜3年分しか収録されていないなど少し網羅性の面で欠けているところがあるため、過去問500に比べて試験の傾向と対策はつかみにくい。 ただ2〜3年分しか収録されていないなど少し網羅性の面で欠けているところがあるため、過去問500に比べて試験の傾向と対策はつかみにくい。

 

『クイマス』『スー過去』『過去問500』まとめ

  • 教養(知識)クイマス
  • 専門(法律・経済)スー過去
  • 教養(数的・文章)・専門(暗記科目)どちらでも
  • 過去問 過去問500
  • 時間計って解きたい→TAC過去問

最大数併願時の科目優先順位

 

以前の記事で、公務員試験の最大併願数や専門科目の有無については確認をしました。↓

 

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また、一般論としての科目優先順位についての検討もしました。↓

 

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しかし上記の記事の優先順位は、

  • 憲法の理解が他科目に必要だから憲法の勉強を優先する

など試験のウェイトに基づいたものではなく、数値的裏付けのないものでした。

そこで今回の記事では、まずは併願可能な試験の専門科目と出題数を確認し、(教養科目については殆ど同じであるためカットします)次に最大数の併願をした場合の科目の優先順位を出題数という数値的なデータをもとに確認します。

それでは順にみていきましょう。

 

最大数併願時の試験科目と出題数

 

併願の記事で述べたように最大で

  1. 国総法律or国総経済
  2. 国税or財務
  3. 国家一般職試験
  4. 特別区or都庁(A日程)
  5. 地方上級
  6. 市役所b
  7. 市役所c
  8. 国立大学法人

の8つを併願する事ができます。

 

そして、この内国家専門職・国立大学法人を除く全ての試験で一般教養科目・教養論文・面接の3つが課されます。

違いがあるのは専門科目で、1〜8の試験の内、1〜5の試験では専門試験が設けられています。

先ほど述べたようにまずはこれらの試験科目と出題数を確認するのですが、細かいところまで確認し、複雑になってしまったのでは単純明快な答えが見えてこないため、以下の前提を設けた上で科目をみていきます。

  • 前提①:国家総合職試験・労働基準監督官試験・全ての試験の二次試験・裁判所事務官試験については独自の科目が多く、併願には向かないため、併願を前提とした上で科目の優先順位を確認するこの記事では検討外とする。
  • 前提②:出題数が全ての試験で殆ど同じである教養と論文部分は比較検討しても意味がないため、教養・論文・面接を所与として2〜5の専門科目について確認をする。
  • 前提③:専門科目を勉強している人の多数が専門職では国税財務労基を、A日程では都庁特別区を選択しているため、確認する試験はこれらに絞る。
  • 前提④:地方上級については、受験生の数が多い関東型とする。

 

国家専門職

  • 国税

必須:民法6 商法2 会計学8

選択:憲法3 行政法3 ミクロ3 マクロ3 財政学6 経営学6 政治学2 社会学2 社会事情2 英語6 商業英語6 情報数学6 情報工学6

  • 財務

必須:憲法7 行政法7 ミクロ4 マクロ4 財政学6

選択:民法5 商法1 統計学6 政治学3 社会学3 会計学6 経営学6 英語6 5情報数学6 情報工学6

 

国家一般職

選択:憲法5 民法①5 民法②5 行政法5 ミクロ5 マクロ5 財政学5 経営学5 政治学5 社会学5 行政学5 国際関係5 心理学5 教育学5 英語基礎5 英語一般5

 

特別区

選択:憲法5 民法①5 民法②5 行政法5 ミクロ5 マクロ5 財政学5 経営学5 政治学5 社会学5 行政学5

 

都庁

選択記述:憲法 民法 行政法 ミクロ+マクロ 政治学 行政学 社会学 財政学 経営学 会計学

 

地方上級関東型

選択:政治学2 行政学2 社会政策3 国際関係3 憲法4 行政法5 民法6 刑法2 労働法2 ミクロ7 マクロ7 財政学4 経営学2

 

以上より科目と出題数は把握できたので、次はこれら専門科目の優先順位を確認する事にします。

 

最大併願時の科目優先順位

 

試験科目についての確認をしたところで、次は最大併願時の科目優先順位について見ていきます。

具体的には、国家総合職を除いた7つの試験の教養・専門科目をすべて出題数を元に数値化し、より高い数値の科目ほど優先順位が高いものとします。

また、なるべく単純化するため優先順位を数値化するにあたって以下3つの設定を設けます。

 

設定①:専門科目は出題数に以下の操作を行う。

  1. 専門必須科目には 係数1 専門選択科目には 係数0.5を掛ける
  2. 1により係数が5未満になったものに、さらに0の係数を掛ける(マイナー科目を検討外にするため)
  3. 国家一般職は配点が教養の2倍、国家専門職は教養の1.5倍なため、それぞれ係数2、1.5を掛ける
  4. 1〜3により係数が少数になったものには、少数第一位が0か5になるように四捨五入を行う

 

設定②:教養科目は全試験の出題数を以下と固定し(全試験の傾向より)、係数を1としてかける。

  1. 現文5 英語5 数推5 判推4 資料3 空間3
  2. 日史1 世史1 地理1 思想0.8物理1 化学1 生物1 地学0.7 時事3 社会科学3

 

設定③:都庁の専門記述は特別区と同日程であるため、係数・出題数を以下とする。

  1. 出題数=5、係数=0.5

 

また、上記で述べた通り8つの試験を併願できるわけですが、

  1. 国税 財務
  2. 特別区 都庁

これらはそれぞれ1つしか受ける事ができないため場合分けをし、2×2で4パターンをみていきます。

 

科目優先順位(国税+特別区+その他6試験併願の場合)

 

教養優先数値

設定②より、1試験あたり

現文5 英語5 数推5 判推4 資料3 空間3
日史1 世史1 地理1 思想0.8物理1 化学1 生物1 地学0.7 時事3 社会科学3

よって、7試験で

現文35 英語35 数推35 判推28 資料21 空間21
日史7 世史7 地理7 思想5.6 物理7 化学7 生物7 地学4.9 時事21 社会科学21

 

専門優先数値

憲法14 民法27 行政法12 ミクロ14 マクロ14 財政学14 政治学9.5 社会学6.5 行政学8.5 経営学13 国際関係6.5 会計学11

 

総合数値トップ15科目

現文35 = 英語35 = 数推35 > 判推28 > 民法27 > 資料21 = 空間21 = 時事21 = 社会科学21 > ミクロ14 = マクロ14 = 財政学14 = 憲法14 >経営学13 = 行政法12

 

科目優先順位(財務+特別区+その他6試験併願の場合)

 

教養優先数値

上記と試験数は同じため

現文35 英語35 数推35 判推28 資料21 空間21
日史7 世史7 地理7 思想5.6 物理7 化学7 生物7 地学4.9 時事21 社会科学21

 

専門優先数値

憲法19 民法20.5 行政法20 ミクロ17 マクロ17 財政学18.5 経営学12 社会学9.5 行政学10.5 国際関係6.5

 

総合数値トップ15科目

現文35 = 英語35 = 数推35 > 判推28 > 資料21 = 空間21 = 時事21 = 社会科学21 > 民法20.5 > 行政法20 > 憲法19 > 財政学18.5 > ミクロ17 = マクロ17 >経営学12

 

科目優先順位(国税+都庁+その他6試験併願の場合)

 

教養優先数値

現文35 英語35 数推35 判推28 資料21 空間21
日史7 世史7 地理7 思想5.6 物理7 化学7 生物7 地学4.9 時事21 社会科学21

 

専門優先数値

憲法14 民法24.5 行政法12 ミクロ12 マクロ12 財政学12 政治学9.5 社会学6.5 行政学8.5 経営学13 国際関係6.5 会計学13.5

 

総合数値トップ15科目

現文35 = 英語35 = 数推32 > 判推28 > 民法24.5 > 資料21 = 空間21 = 時事21 = 社会科学21 > 憲法14 > 会計学13.5 > 経営学13 > ミクロ12 = マクロ12 = 財政学12 =行政法

 

科目優先順位(財務+都庁+その他6試験併願の場合)

 

教養優先数値

現文35 英語35 数推35 判推28 資料21 空間21
日史7 世史7 地理7 思想5.6 物理7 化学7 生物7 地学4.9 時事21 社会科学21

 

専門優先数値

憲法19 民法18 行政法20 ミクロ14 マクロ14 財政学18.5 経営学12 社会学9.5 行政学10.5 国際関係6.5 会計学9

 

総合数値トップ15科目

現文35 = 英語35 = 数推35 > 判推28 > 資料21 = 空間21 = 時事21 = 社会科学21 > 行政法20 > 憲法19 > 財政学18.5 > 民法18 > ミクロ14 = マクロ14 > 経営学12 

 

まとめ

単純に科目毎の優先順位を比較した場合、数的処理の優先度が高いのは勿論のこと、財政学・経営学の優先度が意外と高いことが分かります。

軽視されがちなこの2科目ですが、教養のみの試験しか受けない人以外は軽くでも勉強することをオススメします。

また、人文科学科目や自然科学科目などの知識分野に関しては、受ける試験が多ければ多いほど重要な科目である事が分かります。どの試験でも課されるこれらの科目は、1試験での1点分ならまだしも、多数の試験を受けるならば軽くでも勉強するべきではないでしょうか?

この記事は、試験科目という当たり前のものを数値化して優先順位を検討したわけですが、色々な事が確認できたと思います。経済学の予算制約線や無差別曲線を使用した分析などもそうですが、当たり前の事を詳しく考えてみるといった姿勢が、何かを考える上で意外と重要なのではないかと今回の記事を書いて思いました。

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