面接カードの書き方とコツ
面接カードとは?
面接カードとは↑のようなもので、志望動機や自己アピールを書くもの。
国家公務員試験や、特別区のような規模の大きめな地方公務員試験では、大体面接カードを用いて面接が行われます。面接カードというのは民間企業の採用試験では普通用いないものであるので、どのように書けばよいのか悩む人も多いと思います。そこで今回の記事ではこの面接カードの書き方のコツを2つのポイントと共に解説することにします。
面接カードの書き方
ポイント① 初めに結論を述べて簡潔に
ポイントの1つめは、
- 聞かれている事に簡潔に
- はじめに結論を述べ
- なるべく日常用語を用いて書く事 です。
別のポイントを述べているように見えますが、これらのコツの全てが同じ理由に基づいているため、1つのポイントとしてまとめることにしました。
面接カードは、
- 大多数の試験では当日に持ち込む
- 大量の受験生が提出する
などの理由により面接用の資料として面接実施日当日に、場合によっては面接実施前の5分程度の時間で見られるものであります。人事の人の立場になって考えてみましょう。限られた時間で読むものなのに、グダグダと長いだけの面接カードを見ても、何を一番伝えたいのか理解しにくいだけです。またカードはあくまでも面接に使うための補足資料であるので、みっちりと書かれていると人事の人も何を質問していいのか分からず、アピールする機会が減少してしまうという事も考えられます。
よって、結論を先に書き後ろでこれを説明するような形で簡潔に書きましょう。
ex)⚪︎⚪︎県の教育行政に携わりたいと考え、志望しました。なぜなら〜(私もよく、このブログで前置きが長くなりそうな記事を書く場合は結論から先に述べています。)
簡潔に書いたら、あとは面接の時に直接自分自身の言葉でアピールしましょう。聞いて欲しいことを聞かれないのが怖いならエサを撒いておくと安心。
ex)私には、理想の警察官像があります。理想の警察官になるため〜(抽象的な言葉をうまく用いる)
参考書としては、やはり現職人事本が王道。
ポイント② その志望先でしかできないことを書く
ポイントの2つめは、
しっかりとした下調べを元に
その志望先でしか出来ないことを
一貫性を持って書くことです。
国家公務員の各省庁のように課題が明確である役所(経済の底上げを目指す経済産業省・財政を司る財務省・国を守る防衛省)であればともかく、各市役所や県庁であれば
- なぜ他の自治体ではないのか(特に出身地でない場合)
- なぜ県庁or市町村なのか(広域かそうではないか)
という事を明確にするためには、
その志望先でしか出来ないorその志望先が力を入れている事
を適切に把握し、自分がその業務に関し
- できる能力がある事
- やりたいor興味がある事
を示す必要があります。この2つめのポイントは、テキトーに受けているか堅い意志を持って受けているかを把握する場合、もっとも重要な指標になることでしょう。
政策課題や行政課題の具体的な内容は、<各自治体の名前 政策評価or施策評価>で検索すれば自治体のホームページと情報公開内容が出てきます。
政策や施策といったものは、基本的にその役所が力を入れている事(行政課題)であるため、その政策や施策に興味がある or 携わりたいというのは志望度の高さをアピールできます。
↓の本は、行政課題や政策課題をどのようにとらえ、どのようにアピールするのかというコツが述べられていて参考になります。
内容紹介
◎論文も面接も「政策論」を避けて通れない!
一般の公務員試験でも、論文や面接などで「政策論」の出来が合否のカギを握っています。問われているのは「今の政策のどこに問題があるか」と「さまざまな行政課題を政策でどう解決していくか」という点です。
http://jitsumu.hondana.jp/smp/book/b214876.html より引用
ポイント③ 添削を受ける【しごとセンター等】
実際に下書きをしてみた添削を、プロの面接アドバイザーに見てもらうというのも選択肢の一つでしょう。
予備校に行ってなくても添削してくれる機関の1つとして、東京都の元に設置されている東京しごとセンターという公益財団法人がお勧めであります。
例年公務員専用の面接セミナーもやっておりますし、ノウハウはあるものと思われます。